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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『響~小説家になる方法~』柳本光晴 ⑥~⑩


『響~小説家になる方法~』
柳本光晴 ⑥~⑩


『響』の続きを読みました。

現在、10巻まで発売。
完結してなかったー(T_T)

映画のラストが、6巻の最初くらい。
太宰の言葉を引用しての、あのセリフ、いいですよね。

何となくの印象ですが、①~⑤は「響の才能に圧倒されたり振り回される大人」が大勢出てくる印象、⑥~⑩は「響が大人の事情と戦う」印象でした。まっすぐゆえにぶつかる響。

もしかして、このマンガって、「まっすぐな少女が社会の必要悪(なり悪なり)とぶつかる話」が描きたくて、そこに説得力を与えたり注目を浴びるためのファクターとして「才能」を、特に「大人が文句を言えない」小説という才能を与えたのかな。と思ったり。

何はともあれ、大変、面白いので続きが楽しみです!

あと、白馬の王子様っぷりが だんだん空恐ろしくなってくる涼太郎の今後が気になる!


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『匿名交叉』 降田 天


『匿名交叉』 降田 天

児童向け雑誌の担当を外された編集者の楓は、娘のコスプレ衣装を自作する〈ソラパパ〉のブログに批判的なコメントを残したことから、過去のブログを匿名掲示板で晒され、陰湿なストーカー被害に遭うようになった。一方、〈ソラパパ〉こと棚島は、家庭や職場でのストレスを解消するため、ブログで粘着してきた〈色葉〉を破滅に追い込もうとする――。匿名の二人が交叉したとき、驚愕の真実が浮かび上がる! 『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。(Amazonの商品説明)

映画になっている『スマホを落としただけなのに』を図書館で借りようと思ったら長蛇の列で、では代わりに何か似たテーマのものを読んでみようと、こちらを借りてみました☆

「このミス」受賞作家さんの作品みたいですね。

面白かったです!

何となくイヤな感じの人ばかり登場するので「むむー」と思いつつ、でも面白いのでどんどん読めて、最後、つながりが犯人が分かるあたりではド・びっくり。そうきたか!

不自然さや歪みには、すべて理由がありました。
すごい。

SNS怖い!
気をつけなくてはいけないし、お子さんを持つ方は本当に心配だろうなあと思います。


作者の降田天(ふるた・てん)さんは、鮎川 颯(あゆかわ・そう)さん、萩野 瑛(はぎの・えい)さんの2人からなる作家ユニットとのこと。

作家ユニットって不思議です。
桐生 操さんも、そうですよね。どうやって書いていくのかしら。(と思ったら、降田天さんの場合、プロット担当と執筆担当の役割分担になっているみたいです。へぇー。→ ★コチラ★ )

なお、本作はもともと『彼女はもどらない』というタイトルで発表されたようです。


 

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『彼女がエスパーだったころ』宮内悠介


『彼女がエスパーだったころ』宮内悠介

スプーンなんて、曲がらなければよかったのに―。百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療…人類の叡智=科学では捉えきれない超常現象を通して、人間は再発見される。進化を、科学を、未来を―人間を疑え。SFとミステリの枠を超えたエンターテインメント短編集。吉川英治文学新人賞受賞作。 (Amazonの商品説明より)


何かについて、ある人物が複数の関係者に話を聞く、インタビューする、という形式が多い短編集? と思ったら、途中で分かったのですが、インタビュアーが同じ人でした。つまり連作短編集。

「百匹目の火神」       サルの紅宝石(ホンパオシ)
「彼女がエスパーだったころ」 スプーン曲げの及川千晴
「ムイシュキンの脳髄」    オーギトミー療法
「水神計画」        水に語りかける
「薄ければ薄いほど」    ホスピスと終末医療
「沸点」          AA(匿名断酒会)とロシア

少し不思議な、科学が絡むような絡まないような科学の分野、言うなれば「えせ科学の横行を許しがち」なアレコレが登場し、私は嫌いじゃない分野なので、大変 おもしろかったです!

ただ、トーンがずっと同じなので、途中、ちょっとお休みしちゃいました。別の本を読んでから戻ったら、やっぱり、とても面白かったです。


表題になっているのが「エスパー」ですが、超能力ものっておもしろいですよね。そんなに読んでいるわけではないんですが…


  

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『響~小説家になる方法~』柳本光晴 ①~⑤


『響~小説家になる方法~』柳本光晴

とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。
編集部員の花井は、応募条件を満たさず、
ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。
封を開けると、これまで出会ったことのない
革新的な内容の小説であった。
作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・

(単行本裏の紹介文)

欅坂48、平手友梨奈さん主演で映画化された『響 -HIBIKI-』の原作マンガ。映画が面白いと伺って観にいき、なかなか面白かったのでマンガも読んでみました。

ええと、マンガの方が500倍 おもしろいです!!!!!

まあ好みかもしれませんが。

平手友梨奈さん、役にピッタリでしたし、編集者・北川景子さんはじめ、登場人物、みなさん すごくよかったんですが、それでも。

映画は、キャラクターを絞って、印象的なエピソードを抽出した感じ。マンガのほうは、響の才能に対する周囲の反応がたくさん描かれていて、時々、響が暴走する感じ。でしょうか。

とりあえず5巻まで買って読んだので、続きを読むのが楽しみです!

(現在、10巻まで発売。まだ本誌で連載中みたいです)。


↓けやき坂さん、この曲は聴いたことがあるような。


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『プラージュ』誉田哲也


『プラージュ』誉田哲也

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで…。(Amazonの商品説明より)


シェアハウス「プラージュ」の住人と、彼らを取りまく人々。

殺人者A(Bの殺害容疑で実刑判決を受けるも、C子の証言撤回により無罪に)の事件を気にする記者。

この2つが、パラレルに登場。

濃いぃ誉田哲也ワールドが好きな身としては、全体的にトーンが軽い印象でした。いえ、テーマも、それぞれに背負っているものも十分に重いんですが、何だろう、登場人物が全体的に「いい人」なので、そういう意味でドロドロがないというか。(多少のドロドロはあるし痛いシーンもありますが… うーん、難しい!)

ネタバレしない程度に、住人のメモ。

吉村貴生: 覚醒剤使用で執行猶予中。
朝田潤子: シェアハウス経営者。父のギター。
小池美羽: 表情に乏しい元不良。
矢部紫織: (元)恋人はコカインの売人、冨樫。
中原道彦: 飲食店勤務→逮捕→古着ショップ。
加藤友樹: 小学校からの腐れ縁、重明。
野口彰 : 朝から出かけることが多い。

犯罪を犯し、その後、罪を償ったものの、世間の冷たい目や偏見にさらされる住人たち。

犯罪は犯罪だし、再犯への警戒があることも分かる。でも真摯に罪を償って やり直したい人にとって社会は冷たすぎ、チャンスがなさすぎる。その現実を読みやすい形で提示している小説ように思いました。

それを考えると、読み手を選ぶ超ブラック誉田哲也ワールドより、こんな感じの「やや軽」がいいのかもしれません。

ドラマにもなりましたしね!

(って、いや、『ジウ』や『ストロベリーナイト』もドラマ/映画になりましたけど…)



  

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『ハケンアニメ!』辻村深月


『ハケンアニメ!』辻村深月

「どうして、アニメ業界に入ったんですか?」
男も女もない過酷な現場で、
目の前の仕事に打ち込むプロたちが、
追い求めるものはいったい何なのか?
監督・プロデューサー・声優・アニメーターたちが登場。
辻村深月が紡ぎ出す最高に刺激的なお仕事小説!


お仕事小説も辻村深月さんも大好きなので、
大変 楽しめました!

アニメの制作現場のお話。

第一章 王子と猛獣使い
第二章 女王様と風見鶏
第三章 軍隊アリと公務員
最終章 この世はサーカス

1)プロデューサー有科香屋子と監督・王子千晴。『運命線線リデルライト』
2)斉藤瞳 監督と、トウケイ動画・行城 理。『サバク(サウンドバック 奏の石)』
3)アニメーター並澤和奈と、観光課・宗森。選永市。聖地巡礼。

そのほかのキーパーソン: 作家のチヨダ・コーキ、ブルト (ブルー・オープン・トイ)の逢里、など。

よく耳にしますが、邦画アニメのアフレコって、本当に「絵がない」状態で声を入れるらしいですよね。ふしぎー。


↓こんな小説もありました!

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『傷だらけのカミーユ』ピエール・ルノートル



『傷だらけのカミーユ』
ピエール・ルノートル/橘 明美・訳

アンヌという女性が二人組の強盗に殴られ瀕死の重傷を負った。警察からカミーユに電話がかかってくる。アンヌの携帯の連絡先のトップにあったのがカミーユの電話番号だったからだ。カミーユは病院に駆けつけ、アンヌとの関係を誰にも明かすことなく、事件を担当することにする。しかし強引なうえに秘密裏の捜査活動は上司たちから批判され、事件の担当を外されるどころか、刑事として失格の烙印さえ押されそうになる。(Amazonの商品説明より)

『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』のヴェルーヴェン警部シリーズ、三部作の最終作。

好みだと思いますが、ほか2作ほどの「圧倒的なスピード感」が感じられず、特に第二部(2日目)は ちょっと「もったり」した印象を受けてしまいました。アンヌの焦り、恐怖感が伝わりにくかったというか…。カミーユの暴走も、「腕の立つ刑事像」から離れすぎているように思えてポカンとしてしまいました。(それほどまでに「二度と失いたくない」ということなんだと思いますが、いやでも、一人でできることには限界があるし…)。←カミーユが焦れば焦るほど、緊迫感ではなく「何やってるの?落ち着いて…」という気持ちになってしまった感じ。

第三部(3日目)に入ってからの「そうなんだ!」部分は「さすが!!」でしたが☆

原題は「Sacrifices」。犠牲。

犯人にもビックリでしたが、警部であるカミーユ自身の不幸ぶりにもビックリ…


ルメートル、ほかの作品も読んでみたいです!

 

 

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『親指の恋人』石田衣良


『親指の恋人』石田衣良

恵まれた環境に育ちながら、夢も希望も目標もない日々を送っていた20歳の澄雄。しかしある日携帯の出会い系サイトでジュリアとめぐりあい、彼の人生は一変してしまう。言葉をしらない獣のようにつながりあい、愛しあう二人だったが、六本木ヒルズに住む学生とパン工場で働く契約社員では、あまりにも住む世界が違いすぎた。格差社会に引き裂かれ、それでも命がけて恋を全うしようとする恋人たちを描く。
(文庫裏の紹介)

軽めの恋愛もの。
冒頭で分かるように心中で終わるので、内容は全然軽くないですが…。

(タイトルの「親指」は、携帯メールを打つ指)。

運命的に出会ってしまう感じ。
一緒にいるとなぜか楽しくて、
色んなことを するすると話してしまえて、
分かり合えて、
さらに肌が合う感じ。

せっかく出会えたのにね。

彼がもう少し「ちゃんと」生きていて、生活するということが見えていて、親を説得できる行動をしていれば、こういう最期にはならなかったんじゃないのか、などと思ったりしました。

そういう生活を送れていたら、つまり「夢も希望も目標もない日々を送って」いなければ、出会いもなかったのかもしれませんが、それでも出会うのが「運命」なのでは?

それじゃ小説にならないかもしれませんが。

人生は不公平なものなので、救える立場の人がしっかりしないと、大事な人を救えないじゃないの!

(生活レベルが違うと結果的にうまくいかない、という傾向もあるかとは思いますが、この小説の二人の場合、知的レベルが合っているみたいなので、生き延びられれば、うまくやっていけそうだった気がします。だからかなしい)。

ところで、岩田麻里『スマイル・カット』という小説がありまして、夏に、運命的に恋に落ちてしまうというハッピーなお話で その「恋に落ちる」感が大好きなんですが、あんな風に幸せな感じならよかったのにね、と思いました。

(文庫本を手放してしまったのですが、絶版になってるっぽいですね…。昔、文庫本というものはずっと入手できるものだと思っていたので、だいぶ整理して手放してしまい後悔しています。しくしく)。








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『悲しみのイレーヌ』 ピエール ・ルメートル



『悲しみのイレーヌ』
ピエール ・ルメートル (著)/ 橘 明美 (翻訳)

異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは事件の恐るべき共通点を発見する……。『その女アレックス』の著者が放つミステリ賞4冠に輝く衝撃作。あまりに悪意に満ちた犯罪計画――あなたも犯人の悪意から逃れられない。
(文庫裏の紹介)


その女アレックス』のヴェルーヴェン警部シリーズ、2冊目を読んでみました。

本当はこちらが1冊目。(『アレックス』が大ヒットになったので、日本ではそちらが先に出版されたみたいです)。

『アレックス』を先に読んでしまっていて彼/彼女に何が起こるか知っていたため、いつ「それ」が起こるのかとドキドキでした…。(つらい。←自分がではなく、登場人物たちが)。

なので、これからお読みになる方には、一冊目から順番の読書をお勧めしたい気がします。でも、有名な『アレックス』から入り、気に入ったら戻っていただくのも悪くないような。うーん。(『アレックス』のほうが衝撃が分かりやすくて入りやすいような気もする…)。


原題は「Travail Soigné」。入念な仕事、のような感じ。(日本語の邦題は、『アレックス』ありきでもあり、タイトルが軽くネタバレになっているような気も!?)


内容は、すんごい面白かったです! 惨殺シーンたっぷり、嫌な描写や嫌な人物もたっぷりですが。第二部に入ってからの、第一部に対する驚きがすごかった!!!!! 

人生において、しかたがなかったり気づかないことは あると思うんですが、ギャンブルとかウソとかで(本作ではギャンブル) 道を誤り人を傷つける人は、本当に、バカとしか言いようがなく、滅びて欲しいと思います。それでコレって、つらすぎる… 

(ところで、犯人の動機、彼を最終的なターゲットにした理由って、何だったんでしたっけ…?)



↓次はコレ!

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『その女アレックス』ピエール ・ルメートル



『その女アレックス』
ピエール ・ルメートル (著)/ 橘 明美 (翻訳)


ちょっと(だいぶ?)前に、かなり話題になっていたコチラ。やっと読みました~☆

すっごい面白かったです!!!!!!!!!!


おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。(文庫裏の紹介)

私は ↑この情報も読まずに本編を読み始めたため、衝撃が1回分、多くて得しました(笑)

こりゃあ、すごい話だ…

原題は「Alex」。名前だけ。
いろいろ分かってくるにつれて、邦題「その女アレックス」 の「その女」が生きてくる感じ。

いろいろなシーンや視線が交差して描かれる箇所が多く、そういうの好き+臨場感があり、とっても楽しめました♡

翻訳も、とても読みやすくて入りやすくて良かったです^^


もう1人の主役、刑事のカミーユさんが とても背の低い人という設定なんですが、同じ時期にロートレックの伝記映画を観たので、(ロートレックも幼少時のケガで脚の骨が成長しなくなり背が低かった)、何だか重なってしまいました。(カミーユさんが、頭の中でロートレック役のホセ・ファーラーの顔にemoji

なお、本作は「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」「傷だらけのカミーユ 」の三部作。アレックスは2冊目ですが、話題になったせいか最初に邦訳が出たみたいですね。


ところで、こんな映画が。
その女諜報員 アレックス』。


訳者あとがきに映画化のことが書いてあったので「お!? オルガ・キュリレンコ!?」と思ったんですが、内容、ぜんぜん違いますね… 一種の便乗タイトルemoji



 


  

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