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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『エンド・ゲーム ―常野物語 』 恩田 陸


『エンド・ゲーム ―常野物語 』恩田 陸

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾! (文庫裏の紹介)

「常野」シリーズ第3弾。長編。

「裏返す」能力を持つ母子、拝島暎子と時子の話。
この2人のこと、もっと読みたかったから嬉しい♡
前作(2作目)とは また雰囲気が違い、こちらも楽しめました!

だいぶ、「人間のイメージの中」に迫る内容で、ちょっと、三宅乱丈『ペット』を思い出したり。(マンガです)。

「洗濯屋」、「包む」人たち、大学の教室。
エンド・ゲーム=「終盤戦」。

最後の、火浦の作るイメージのくだり、ゾクゾクしました~! (こういうの大好き!!!!!)



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『蒲公英草紙 常野物語』恩田陸


蒲公英草紙 常野物語』恩田陸

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから……、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。(文庫裏の紹介)


「常野」シリーズ2作目。長編です。
シリーズ1作目、『光の帝国』に登場していた「しまう」一家(春田家)のご先祖が登場するお話。であると同時に、昔の日本の風景を懐かしむお話でもあるでしょうか。

時代的には、日清戦争よりあと、太平洋戦争より前。(主人公の峰子は大人になって終戦を経験)。

「しまう」能力が「一家全員のものである」ことの謎が さりげなく解かれていて、ナルホドと思いました☆ (能力を、子供はともかく夫婦も共有しているとなると、同族結婚を繰り返してきたということ? と思っていたんですが、そうではない「理由」が提示されていました。納得!)


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『花妖譚』司馬 遼太郎



花妖譚』司馬 遼太郎

清の八十翁・松齢(しょうれい)の庭に突如咲いた一茎の黒い花。不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角(おづぬ)がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。(文庫裏の紹介)

司馬遼太郎氏が、作家活動の最初期に、本名の福田定一名義で書いた短編十編。未生流家元出版部から発行されていた月刊機関誌「未生」に、ほぼ隔月ペースで掲載されていたとのことです。(菅野昭正氏の解説より)。

旦那くんが司馬遼太郎 好きで、ほぼ全部読んでいるんですが、これは読んだことあるまいと思い、図書館から借りてきました☆

花をテーマにした幻想小説。かなり軽め。ですが、司馬遼太郎の文章って、軽い話でも硬質ですよねー。


【収録作品&自分のためのメモ】

森の美少年           :ナルキソスの話。
チューリップの城主       :播磨国三木城の城主、別所長治。
黒色の牡丹           :怪異譚を収集する老人。
烏江(うこう)の月 謡曲「項羽」より:ケシの花の丘。
匂い沼   :宋の書生、子青。沈丁花。
睡蓮    :役(えん)ノ行者、小角(おづの)。血統は出雲族である。
菊の典侍  :「芳野襍記(よしのざっき)」、南北朝時代。
白椿    :幻術を自得した塩売長治郎と「しず」さん。
サフラン  :アラビアの砂漠、無道時代。(コーランによる統一の前)。
蒙古桜   :西暦1240年、ジンギス汗の子、大汗オゴタイの時代。


ええと、「蒙古桜」に出てくるサラの、桜草を生かそうとしての行動、あれはどうなのか… ロマンなんでしょうか? (男性が考えるロマンっぽいなあ)。…っていうか、単純に、痛そうemoji


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↓何となく、「花」つながりで…
  

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『村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン』村上春樹


『村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン』
村上春樹/絵・大橋 歩


村上春樹さんの本、途中まで全部、買っていたんですが、いつからか追わなくなってしまっていました。この「村上ラヂオ」も、1の文庫が出た時は買ったんじゃなかったかなぁ。(忘れましたが…)。

そんなわけで、とっても久しぶりに村上春樹さんのエッセイを読みました。(村上春樹さんは、小説もエッセイも、文章が大好きです!)

エッセイは、生きる場所によっては面倒くさいことになりそうな「こだわり」が随所に噴出していて面白いですよね。会社員じゃなくてよかったですねぇ。小説家が天職なんですねぇ。としみじみ思います(笑)

お正月、確実に好みの文章で、軽いものを読みたくてチョイス。正解でした^^v


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↓そろそろ読もうかしら!(遅っ)
 

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『光の帝国 常野物語』恩田陸


光の帝国 常野物語』恩田陸

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
(文庫裏の紹介)


2017年、最後に読んだ本になりました。
すばらしい作品で1年を締めくくれて幸せです!

本書、存在は以前から知っていたものの、サブタイトルから柳田国男を連想し、(もちろん、意識しての世界観でありタイトルなんですが)、何となく堅そう? 難しそう? と思っしまっていたんですが、実際は全然そんなことなくて、読みやすくて面白く、愛と現代への警鐘に満ちた、そして美しい物語たちでした。


【収録&自分のためのメモ】

大きな引き出し :「しまう」一家、光紀と記実子の姉弟。
二つの茶碗   :三宅篤(あつし)と小料理屋、美耶子。
達磨山への道  :神隠しの山、泰彦と克也、藍子、「たかはあつみ」。
オセロ・ゲーム :拝島暎子。「裏返す」。
手紙      :寺崎の書簡、「ツル先生」。
光の帝国    :ツル先生の分教場。
歴史の時間   :亜希子と春田記実子。雨の校庭。
草取り     :ビルや人の「草」。
黒い塔     :亜希子を襲う毎晩の悪夢。里帰り
国道を降りて… :川添律と、恋人の岬。フルートとチェロ。


「国道を降りて…」の最後、泣けました…

私は、少しずつどこかが繋がっている「連作短編集」という形式が大好きなのですが、本作は、そんな連作短編集でありながら、さらに全部の話の雰囲気がかなり違っていて面白かったです。

続編もあるようなので読んでみようっと♪
(特に、「裏返す」話の前後や裏を、もっと知りたい!)

解説は久美沙織さん。(なつかしい!)

作者が「あとがき」に書いていらっしゃる、影響を受けたというゼナ・ヘンダースン「ピープル」シリーズも読んでみたいです。


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『爪と目』藤野可織


『爪と目』藤野可織

あるとき、母が死んだ。そして父は、あなたに再婚を申し出た。あなたはコンタクトレンズで目に傷をつくり訪れた眼科で父と出会ったのだ。わたしはあなたの目をこじあけて――三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。母はなぜ死に、継母はどういった運命を辿るのか……。独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させる恐怖作(ホラー)。芥川賞受賞。(Amazonの商品説明)


読んだことのない作家さんの、芥川賞受賞作ということで、何となく図書館から借りてみたのですが、なかなか好きな感じでした。

…というか、ホラーだったのか! ←ヲイ。

文章の感じが、なかなかに好みです。
しかしながら、結局どういうことなのか、分からない話も… (まあでも、理解を要する物語ではないのかもしれません。ホラーだし)。←!?

■収録作品
「爪と目」
「しょう子さんが忘れていること」
「ちびっこ広場」

…「ちびっこ広場」が、いちばん、「分かりやすい」でしょうか。


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そして、芥川賞受賞作を、けっこう読んでいないワタシ…

↓ 読んだやつ。うわあ、少ない!

   

  

(こちらに一覧!→ ★リンク★)

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『明日の約束』辻 仁成



『明日の約束』辻 仁成

別れ話を秘めた女と、プロポーズしようとする男。二人の夜は…。愛とはこんなにも、もろいものだったのか?恋の記憶が感傷に、出会いの輝きが紫煙にかすむ時、二人は再び互いの瞳を見つめ合う。愛のあやうさ、はかなさ、残酷さをそっと明かしつつ、その再生の奇跡を華麗に、力強く謳い上げた珠玉の傑作短篇集。
(文庫裏の解説)


辻 仁成の外国っぽい雰囲気の小説って、日本語で書かれた翻訳小説みたいだなぁと思います。なぜかしら。不思議な感覚。

本書は、短編集。解説(野崎歓さん)によると、単行本は『アカシア』というタイトルで出ていたようですね。へえー。

【収録】

「ポスト」
「明日の約束」
「ピジョンゲーム」
「隠しきれないもの」
「歌どろぼう」
あとがきにかえて「世界で一番遠くに見えるもの」



静かで、美しい物語たち。
すれ違いと、充足と、自分の認識。

ちょっと映画みたいだったり。
映像で観たいような。

あとがき代わりの小説「世界で一番遠くに見えるもの」に登場する観覧車は、たぶんパリのグランド・ルーですよね。すごいスピードで回るやつ! (作者のパリ移住後に書かれているようですし^^)


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ツイートも話題の辻仁成さん。小説以外も、読んでみたいの、いろいろ!
  

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『少女ノイズ』三雲岳斗



『少女ノイズ』三雲岳斗

欠落した記憶を抱え、殺人現場の写真に執着を持つ青年と、心を閉ざして、理想的な優等生を演じつづける孤独な少女。進学塾の屋上で出会った二人が見つめる恐ろしくも哀しい事件の真実とは何か?そして、少女のつけた巨大なヘッドフォンのコードは、どこにつながるのか?冷徹なまでに美しい本格の論理で解かれる最大の謎は、エンドロールのあとの二人の未来―。
(文庫裏の解説)

並ぶ背表紙の中からタイトルで選んでみたら、表紙がアニメ系でした! (別に構いませんが…)

解説の有川浩さんが「ミステリ部分、ぶっちゃけどうでもいい。『少女ノイズ』は彼と彼女が出会い、求め合う、ただそれだけの恋の物語だ」と書いておられますが、本当に、そんな感じ。

スカ君と梨夏さん(皆瀬梨夏)のミステリかと思ったら、スカ君と、バイト先の進学塾と、斎宮 瞑(いつきのみや・めい)の恋物語。あるいは少女礼賛物語?

軽~いですが、それなりに楽しめました☆

てゆーか、最後の、この甘酸っぱい終わり方、何なのーーーemoji (笑)


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著者は、元々ファンタジー系の方なんでしょうか。
 

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『はじめてのトリック野郎』 内田伸哉/神谷圭介



『はじめてのトリック野郎』
( 演出から学ぶ手品入門BOOK)

マジック:内田伸哉/漫画:神谷圭介

謎の転校生・罠尾翔(わなお・かける)。
意表をついた手品でクラスメイトに「トリック野郎! 」と呼ばれ、注目を集めるようになる。翔は学校で起こった事件を次々に解決、やがて空前の手品ブームを巻き起こすのだが……
 (Amazonの商品説明より)

マジックの初歩、みたいなことが知りたくて、タイトルだけで図書館に取り寄せ(他館在庫)を申し込んでみたところ、思いがけずマンガだった上、絵もセリフも なんだかemoji な、とっても楽しい本でした(笑) (ちなみにタイトルも『はじめてのトリック』だと思い込んでいたら「野郎」がついてました…)

 

すっとんきょう…
おいでなすったぜ…


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↓ これも、ちょっと読んでみたい☆



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『魚喃キリコ短編集』魚喃キリコ


『魚喃キリコ短編集』魚喃キリコ

切ない世界があなたを癒します。(Amazonの商品説明)


映画になった『南瓜とマヨネーズ』原作者のマンガということで、(映画も観ていないのですが、) ちょっと興味を持って読んでみました。(なぜ短編集かというと、地元の図書館にこれしかなかったから)。

切り取られた「切なさ」に、すっと入れるものと入れないものがありましたが、おおむね好きな感じでした。長編を買って読んでみようっと!

若い時の恋、若さ、恋。関係性。
痛い。

この短編集に登場する人々は、別の長編に出てきたりするのかも?という気も。知ってから読んだら、また新たに楽しめるかもしれません。

ところで、「魚喃」は「なななん」とお読みするんですね!

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