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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『バック・ステージ』芦沢 央


『バック・ステージ』芦沢 央

新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探す場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモーションする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。その周辺で4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが次々発生する。バラバラだった事件のピースは、松尾と康子のおかしな行動によって繋がっていき…。(Amazonの商品説明より)

『罪の余白』が面白かったので、こちらも読んでみました。

図書館の棚にあったものから勘で選んだので、内容もあらすじも全く知らない状態での読書でしたが、大変 面白かったです。一気読みしました。群像劇とか連作短編集とか好きですし!

序幕
第一幕 息子の親友
第二幕 始まるまで、あと五分
第三幕 舞台裏の覚悟
第四幕 千賀雅子にはかなわない
終幕

序幕と終幕は、社会人1年目の松尾と康子さん、次長の澤口と部下の玉ノ井愛美の話。(序章を読んでお仕事小説かと思ったら、挟まれている第1~4幕は、会社 関係ありませんでしたemoji)

「息子の親友」:小学生兄弟と母の思い。あるいは思い込み。
「始まるまで、あと五分」:ファンタジー小説好きの奥田と、美女「伊藤」。
「舞台裏の覚悟」:演出家・嶋田ソウの舞台初日と脅迫状。
「千賀雅子にはかなわない」:嶋田ソウの舞台に出る老女優とゲネプロの録画。

図書館や、劇場の周辺で すれちがう。

ちょっと強引に思える展開もありましたが、(特に通帳とカバン)、まあ、そのあたりはね、という感じで。

何より、(ネタバレなので、キモチだけ、文字色薄くします→)、勧善懲悪で終わるのが良いです♪ スッキリしました!

ランドセルの色に、自然に黒を選べるタイプの「変わった人」をうらやむ、という感覚、いい表現だな~ と思いました。「人と違うと思われたいし、人からどう思われるか気にしない人だと思われたい」という康子さん。自意識との葛藤、折り合い。共感!


次は何を読もうかな!

別の作家の本を何冊か、図書館から借りてあるので、それが終わったら また読んでみようと思います^^

 

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『罪の余白』芦沢 央


『罪の余白』芦沢 央

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。「全然悩んでいるようには見えなかった」。クラスメートからの手紙を受け取った安藤の心に、娘が死を選んだ本当の理由を知りたい、という思いが強く芽生える。安藤の家を弔問に訪れた少女、娘の日記を探す安藤。二人が出遭った時、悪魔の心が蠢き出す…。女子高生達の罪深い遊戯、娘を思う父の暴走する心を、サスペンスフルに描く!
(Amazonの商品説明)

書店で平積みの文庫本を見かけ、帯のコピーに惹かれて読んでみました。

すっごい面白かったです!

あとで知ったんですが、これがデビュー作なんですね。
巻末に選者のことばもついていて興味深かったです。

アイドル並みの美少女・咲。
自信のない地味タイプ、咲だけが頼りの真帆。
2人を「りっちゃん」「まぽりん」と呼ぶ、加奈。

父親の安藤。
自身、アスペルガー症候群を疑うが、脳機能検査は陰性、の早苗。

最後に部屋に入ってくる人のくだりは、ただ場(小説としての)を盛り上げるためだけ??? というのが、気になると言えば気になるところでしょうか。

「ベタ」という闘魚がでてきて、興味深かったです。

あと、加奈のモノローグに「違うのに」という言葉があったのは、「自殺じゃない」という意味ですよね。いじめは存在した。(ですよね?!)



↓魚が出てくる小説で思い出すのは…

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『母性』湊 かなえ


『母性』湊 かなえ

女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これ(・・)は事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。

さすが、イヤミスの女王!
いや~な気持ちになる描写、てんこ盛りでした!

愛されて育っても、こんな風になっちゃう人っているんですね…。(いるのか!? とも思いますが、実際、いそうでオソロシイ)。

この「母親」のほう、読んでいて「アダルトチルドレン」という言葉が浮かびました。でもアダルトチルドレンというのは「親がアルコール依存」「不適切な養育を受けた」という定義があるみたいですね。彼女は そうではないので、単に「精神的に未熟」な人なのかな。

っていうか、「自分がない人」でしょうか。「お母さん」が判断のすべてで、自分はいつまでも「娘」。自分の考えや意見がなくて、すべて「お母さん」が基準。

娘ちゃんがかわいそう…

父親も、なぜ同居なんかする!? 生活が苦しくても別居のほうが絶対に楽でしょうにと、私なんかは思ってしまうのですが。束縛から逃れられないって、そういうことなのでしょうか。

そして、最後に分かる父親の「行動」に、「こいつも… 似たもの夫婦…」と思ってしまいましたemoji

解説、間室道子さんの「信用できない語り手」という視点がおもしろかったです! (代官山 蔦屋書店、文学担当さんとのこと。へぇぇ~)。

「「信用できない語り手もの」が持つ不安定さは、彼らではなく、読み手である私たちの常識や正気、弱さ、愛を確認するためのものなのだから。」(解説より)。

…なるほど!!

  

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『花散らしの雨』高田 郁


『花散らしの雨 みをつくし料理帖』高田郁

元飯田町に新しく暖簾を掲げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる家」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい―――。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第二弾!
(文庫裏の紹介)

「みをつくし料理帖」シリーズの第2巻!

【収録】
俎箸(まないたばし)から ーほろにが蕗ご飯
花散らしの雨 ーこぼれ梅
一粒符 ーなめらか葛饅頭
銀菊 ー忍び瓜

【自分のためのメモ】
①雪の下の精進揚げ、三つ葉尽くし、下足番の「ふき」。
②白味醂と、あさひ太夫。扇屋、又次。
③太一のおたふく、おりょうさん登場。
④タコと胡瓜、ナス、白瓜。伊勢屋の「美緒」さん。

このシリーズは料理が本当に美味しそうです。
三つ葉尽し、食べてみたい!

「こぼれ梅」も、とっても食してみたいです。
味醂を作った時の搾り粕なんだとか。私、酒粕が大好きなので、これも好きそう♡

キュウリの小口切りのこと(切り口が葵のご紋に似ているから江戸のお侍には御法度)は、知っていました。なぜならパタリロに出てきたから!

店の場所が変わり、見守る人として戯作者・清右衛門が登場。
小松原への恋心の行方も気になるー。

↓シリーズ①はコレ


↓次はコレ!





「闇の料理人」にキュウリの話^^v


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『七つの短編 鈴木央短編集』鈴木央


『七つの短編 鈴木央短編集』鈴木央

『七つの大罪』作者の短編集。

タイトルと文庫デザインが完全に『七つの大罪』でしたが、内容はほとんど関係なし。(1本だけ、初期設定みたいなのがありました)。面白かったから いいですけど!

収録
『七つの大罪』
『迷える子羊たち!』
『迷える子羊たち!2』
『カウガール 対 空飛ぶ円盤』
『ブリザードアクセル』
『メモリー・オブ・ムーン』[前編][後編]
『無慈悲なカントリーガール』

「迷える~」は、ティーンの恋愛もの。「ブリザード~」も恋愛ですかね。プラス、フィギュアスケート。「メモリー・オブ・ムーン」は、『Ultra Red』という長編(武闘もの?)の読み切りみたいです。

個人的には『カウガール 対 空飛ぶ円盤』が好きでした。かわいい+痛快アクションSF!




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『きのう何食べた?』① よしながふみ


『きのう何食べた?』① 
よしながふみ

前々から気になっていたコチラ、読んでみました!

とりあえず第1巻。
面白かったです!

ゲイカップルの日常&こだわりの食事。

…といっても日常の食事、
しかもスーパーの特売で構成。

美容師のケンジさんと、弁護士(でケチ)のシロさんの関係が、とてもよい感じ! 周りの人々とのこと、弁護士事務所が扱う事件も、もっと読んでみたい!

食事のほうは、私はこんなに品数いらないなあ、という感じ+食事を作るのは苦じゃないですが、凝ったものを作るのは面倒なヒトなので、言うほど興味を持てず^^; ←手順がドバドバっと出てくると読むのが面倒な程度に、料理に興味ないので。(『美味しんぼ』くらい、作業手順を細かく切って出してくれたほうが興味が持続して読めますです)。


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『長兵衛天眼帳』山本一力


『長兵衛天眼帳』山本一力

日本橋の村田屋は創業百二十周年の老舗眼鏡屋。そのあるじの長兵衛は、すぐれた知恵と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。ある日、目明かしの新蔵が長兵衛に助けを求めてくる。住吉町の裏店で起こった人殺しの本当の下手人を挙げるのに長兵衛の力を借りたいという。(Amazon の商品説明より)

第一話 天眼帳開き
第二話 心眼吟味

…の2話収録。

山本一力さん、日曜夜のニュース番組「バンキシャ!」に たまにコメンテーターで出ていらっしゃり、そこで「直木賞作家」と紹介されているなぁ、という認識だけで、読んだことがなかったのですが、日経の書評欄でコチラの作品のことを知り読んでみました。

面白かったです!

安政三年(1856年)1月、二十四節季・春の二番「雨水」からはじまる2つのお話。捕物帳。

日本橋室町の眼鏡店、村田屋の旦那、長兵衛。
そのあたりを受け持つ十手持ちの新蔵。上司の宮本。
浜町を受け持つ十手持ち、巳之吉。上司の小倉。

長屋で起きた殺人事件と
材木問屋の跡取りをめぐる遺言の真贋。

結末はすっきり。すかっとします。
(正義は勝つ!笑)

江戸時代が舞台の小説って、物語のテンポが速かろうが先が気になろうが、何となく「のんびり」したペースで読むのがいいですね。たぶん今より、当時は時間が「のんびり」していたと思うので、そのほうが合う感じ。読み急ぐのはもったいないというか。

そして、天眼鏡というのは、虫眼鏡、ルーペのことなんですね。(無学にして存じませんでしたemoji) Amazon にも「天眼鏡」の商品名、けっこうありました。へぇー。


↓ 江戸時代モノと言えば、このシリーズの続きを読もうかしら!


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『ヌヌ 完璧なベビーシッター』レイラ・スリマニ


『ヌヌ 完璧なベビーシッター』
レイラ・スリマニ/松本百合子・訳

パリ十区のこぢんまりしたアパルトマンで悲劇が起きた。子守りと家事を任された“ヌヌ”であるルイーズが、若き夫婦、ミリアムとポールの幼い長女と長男を殺したのだ。そしてルイーズも後を追うように自殺を図り―。子どもたちになつかれ、料理も掃除も手を抜かない完璧なヌヌに見えたルイーズがなぜ?事件の奥底に潜んでいたものとは!?2016年フランスのゴンクール賞を受賞した話題作。
(文庫裏の紹介)

女性の就業率が高いフランスで大きな需要のある「ヌヌ」。ベビーシッターより「乳母」に近いイメージでしょうか。女性の就業率が高い上、出産率も高いため、どうしても必要になる存在。安心できる&腕のいいヌヌは口コミで捜すのが一番、獲得は時に競争、と聞きます。

本作に登場するヌヌも、そんな感じで とっても評判のいい女性。しかも白人。料理も上手で、家事もやってくれる。そんな彼女が… というお話なんですが、最初に「事件」の存在が知らされるので、読んでいて すごく怖かったです! 雇い主とヌヌの感情や思惑、距離感、関係性も絡み、その平穏さが怖い! という感じ。

ロウフィールド館の惨劇』(映画版は『沈黙の女 ~ロウフィールド館の惨劇』) 的なことかな? と思ったら、そうではありませんでした。「直接の原因」は描かれていない。でも、そういう瞬間があるというのは、分かるような気がしてしまう小説でした。「魔が差す」というのでしょうか…



↓ ヌヌについて、このへんが非常に勉強になりました。(過去記事★)
 


↓ 『ロウフィールド館の惨劇』&『沈黙の女 ~ロウフィールド館の惨劇』の惨劇の引き金は、日本にいると想像しにくい「フランスの一面」でした。(ヨーロッパは、けっこうあると思います。最近は移民の絡みでも)。
 

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『山猫珈琲』上・下 湊かなえ


『山猫珈琲』 湊かなえ

好きなものは「山」と「猫」と「珈琲」。これらのお陰で怒涛の10年を乗り越えることができました。デビュー10周年初エッセイ集。特別収録/同郷のポルノグラフィティの楽曲『Aokage』をイメージした掌編小説。


「イヤミス」(読んで嫌な気分になる、後味の悪い、でも面白くて読んでしまうミステリー小説)の女王、湊かなえさんのエッセイ集。

友人に、「私は湊かなえさんのイヤミスが好きだけど、それ以上に、この方ご自身が好きなんだと思った。別世界が広がっていて驚くからぜひ読んで!」と勧められ、読んでみました。

確かに別世界でした! (って当たり前!? エッセイまでドロドロしてたら逆にびっくり。笑) そして、(またも当たり前ですが)、文章がお上手なので、おもしろい。

特に下巻の、書くこと、プロになること(およびその周辺)に関する文章が興味深かったです。第三部「デビュー前夜」とか、第二部のサイン会のこととか。

応募し入賞した脚本が収録されていたのも、とても興味深く拝読しました!

(ちなみに、このエッセイのタイトル、「山猫」「珈琲」かと思ったら、「山」「ネコ」「コーヒー」とのこと。その3つがお好きだそうで)。



↓私の中で、「小説もエッセイも大好きな作家」のツートップはコチラ。
 

↓世代的に、森瑤子さんの小説・エッセイにも、大変お世話になりました。

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『七夕の国』岩明 均


『七夕の国』岩明 均

平凡な大学生、南丸洋二。就活をひかえながら、のんびりと唯一の特技、念力による穴空けに精出す日々。だが、彼の微細な超能力ははるか、時を超え戦国の世の「丸神の里」と結びついていた!


彼女がエスパーだったころ』を読んで超能力モノが読みたくなり、検索したらコチラが面白そうだったので読んでみました☆

面白かった!

「紙に小さな穴があく」という地味な超能力を持つ平凡な大学生。その能力の本当の意味と、とある「七夕の祭り」、教授の失踪。最後は壮大な歴史伝奇SFへ。

「そのあと」が気になるぅーーーーー。

文庫版で買ったので、3巻完結でした。

どうでもいいけど、主人公のナン丸くんが『美味しんぼ』の人に見えてしかたがなかった…。こうして並べてみると、そうでもないですが。(南丸くん=ナン丸くん。いいキャラ!) 

 

作者は『寄生獣』の方なんですね。

『寄生獣』は、無料サンプルで最初のほうを読んだことがある+映画の予告を観ただけなのですが、面白そうだったので読んでみたいな。

 

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