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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『カリギュラ』アルベール・カミュ


『カリギュラ』
アルベール・カミュ/ 岩切 正一郎(翻訳)


“不可能! おれはそれを世界の涯てまで探しに行った。おれ自身の果てまで”。ローマ帝国の若き皇帝カリギュラは、最愛の妹ドリュジラの急死を境に、狂気の暴君へと変貌した。市民の財産相続権の剥奪と無差別処刑に端を発する、数々の非道なるふるまい。それは、世界の根源的不条理に対する彼の孤独な闘いだった……『異邦人』『シーシュポスの神話』とともにカミュ“不条理三部作”をなす傑作、新訳で復活。解説/内田樹。
(文庫裏の紹介)

そういえば読んだことがなかったので、読んでみました☆

これは、ぜひ舞台で観てみたい!!!!!

この文庫本の翻訳者、岩切 正一郎さんは、小栗旬・主演、蜷川幸雄・演出の舞台『カリギュラ』で、台本を担当なさった方みたいです。なるほどー。(訳者あとがきに、「翻訳にさいして渡辺守章氏の既訳を参照させていただいた」とありました。私は図書館にあったのを適当に借りたんですが、渡辺守章さんのと印象違うのかもしれませんね。どうなんだろう?)

内田樹さんの解説も非常に興味深かったです。

アルジェリア出身のカミュの、フランス文壇での立場とか、不勉強ながら認識していなかったので、「なるほどー」という感じ。そこからの、カミュの戯曲への愛好とか☆


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↓小栗旬さん・主演舞台のDVD。


↓渡辺守章さん、訳。


↓カミュ原作!

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『幻想映画館』堀川アサコ


幻想映画館』堀川アサコ

趣味はシリトリ。古風な高校生、スミレは、実は「不思議なもの」がよく見えてしまう。その日もある「不思議なもの」が見えていたのだが、同時に父の不倫現場を目撃。思わず後を追い、商店街の映画館に迷い込む。そこで生まれて初めての恋をしたはいいが、失踪事件に巻き込まれ―生死の狭間に繰り広げられる癒し小説。(『幻想電氣館』を改題) (文庫裏の紹介)

幻想郵便局』に続く第2弾とのことです。
(私はそちらは未読)。

軽~い、軽~い、ドタバタコメディ。ちょっと謎解き風味。

こういうノリで、「ですます」調なんだ? と思いながら読み始めたんですが、読んでいるうちに慣れちゃいました。(たまに、変に大げさというか、わざと変な表現をしているところがあるのも面白い^^)

まあ、内容は、どうでもいいような感じですが… 幽霊とか あの世との交流みたいなものに違和感がなく、大仰な言葉づかいが大丈夫なら、楽しめのではないでしょうかemoji


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シリーズ、いろいろ出ている模様。
  

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『モナコ公国 究極のリゾート大国』



『モナコ公国 究極のリゾート大国』(旅名人ブックス6)
文・木村 結子、吉村 葉子 / 写真・AMIY MORI/「旅名人」編集部・編


“最上質の贅沢を味わうためのモナコ・パーフェクト・ガイド”との副題(?)のついた、ガイドブックのような読み物のような本。

ガイドブックだと、モナコはフランスやコートダジュールの一部として数ページ程度の扱いしかないので、「モナコに特化した」本書、なかなか興味深かったです。

ホテルやレストランの情報もいっぱい! (1998年発行、2003年9月第3版とのことなので、だいぶ古いですが…emoji)

周辺の町(マントンとか)の紹介もあります!


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これも、ちょっと面白そう!


これ持ってます♪


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『ユージニア』恩田陸


ユージニア』恩田陸

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー!!(文庫裏の紹介)

何だか恩田陸づいています…。

古都の名家で起きた大量毒殺事件。
生き残りの、視力を失っている美少女、青澤緋紗子。
その友達で、事件をふりかえる本を出版した雑賀満喜子。
追っていた刑事、被害にあったものの助かったお手伝いさん、その子供、謎の配達人。船の窓の家、海とベンチ。百日紅(さるすべり)と青い部屋。

謎の大量殺人事件の犯人は、結局誰だったのか…?

…ということを、「様々な関係者の話を聞く」という形で解き明かしていく物語。

いろいろな人の証言で事件を浮き彫りにするスタイルは とても好きなので楽しかったです。「ミステリアスさ」が非常に強調された感じ。抽象的というか。「謎解き」としては軽めかもしれないです。

雑賀満喜子という人物が不思議で興味深い!

観光名所の庭と日本家屋がある町は、金沢ですよね。

また、「事件当時」がものすごーく昭和初期の香りでした。雑賀満喜子の「今」の年齢を若めに設定して読んでしまったため不思議な感じがしていたんですが、途中で42歳であることが判明。この本の初出が2002年なので2002年に42歳の人の生まれ年は1960年。60年代で「地方の旧家」だと、こんな感じなんですかねー。(もしくは、私が少し前に、太平洋戦争前後が舞台の恩田陸さんを読んでいたので、そのイメージを引きずっていたのかも)。


↓以下、ネタバレ気味かもです↓

途中で「久代」と「マキちゃん」という、どう考えても「緋紗子と雑賀満喜子のことだよね?」という2人が登場するパートがあり、この「名前の名前の違い」が何かのトリックなのか?と思って読んでいたら、そういうわけではありませんでした。あとで考えたら、あれは雑賀満喜子が書いた本、『忘れられた祝祭』の一節ですよね。ああびっくりした。



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↓ 太平洋戦争前後が舞台の恩田陸さん!


↓ いろいろな人の話から浮かび上がる系の傑作!


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『君の膵臓をたべたい』住野 よる


君の膵臓をたべたい』住野 よる

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。読後、きっとこのタイトルに涙する。デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、75万部突破のベストセラー待望の文庫化!
(Amazonの内容紹介)

映画にもなり、(マンガにもなってますね)、やたら話題だった本作。やっと読みました!

余命宣告されているけれど、外から見ている分にはまったく分からないハイパーポジティブ少女。「草舟」を自認し、周囲と交渉を持たず生きていこうとしている、友達のいない小説大好き少年。(成績優秀、情緒安定、親との関係も超良好)。

終盤、思わず「え?」と声を出してしまいました。

びっくりしたー。

家でよかった。電車の中で読んでいても、きっと声を出してしまったに違いありません。

ちなみに、主人公の世代は、『星の王子さま』が文庫で出ているのが普通なんですね。若いのぅ(笑)。←私が高校生の頃は、新書版、一拓でした。翻訳は内藤濯(あろう)さん。岩波少年文庫。(「文庫」ですが、新書版ですからねー あれは)。様々な翻訳が出るようになったのは、翻訳権が切れた2005年1月以降です。

さて、この小説、「泣ける」と聞いていたんですが、私はまったく泣けませんでした。(恭子ちゃんへのくだりは、ちょっとウルっときたかな)。

…というか、すみません、私はこの小説、どちらかというとダメでした。

文章そのもの
テンポ
エピソードの積み重ね

…といった何もかもが、何でしょう、好みじゃなかったです。私には合わなかった。(色々なことが小説として稚拙に感じた+いくつかのシーンは、長いし、どうでもよすぎて、読んでいてウンザリ^^;)

会話の感じは面白かったし、2人の関係も興味深いので、もったいない!!!!!

ぼくは明日、昨日のきみとデートする』くらいのボリュームで、コンパクトにまとめてもらえたらよかった気がします。

泣けなさは『モルヒネ』、小説としてのガッカリ感は『イニシエーション・ラブ』、文章のウンザリ感は『22年目の告白』を思い出しました☆ (あくまでも個人の好みです!!!!!)


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↓「イニシエーション・ラブ」


↓「22年目の告白」


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『エンド・ゲーム ―常野物語 』 恩田 陸


『エンド・ゲーム ―常野物語 』恩田 陸

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾! (文庫裏の紹介)

「常野」シリーズ第3弾。長編。

「裏返す」能力を持つ母子、拝島暎子と時子の話。
この2人のこと、もっと読みたかったから嬉しい♡
前作(2作目)とは また雰囲気が違い、こちらも楽しめました!

だいぶ、「人間のイメージの中」に迫る内容で、ちょっと、三宅乱丈『ペット』を思い出したり。(マンガです)。

「洗濯屋」、「包む」人たち、大学の教室。
エンド・ゲーム=「終盤戦」。

最後の、火浦の作るイメージのくだり、ゾクゾクしました~! (こういうの大好き!!!!!)



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『蒲公英草紙 常野物語』恩田陸


蒲公英草紙 常野物語』恩田陸

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから……、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。(文庫裏の紹介)


「常野」シリーズ2作目。長編です。
シリーズ1作目、『光の帝国』に登場していた「しまう」一家(春田家)のご先祖が登場するお話。であると同時に、昔の日本の風景を懐かしむお話でもあるでしょうか。

時代的には、日清戦争よりあと、太平洋戦争より前。(主人公の峰子は大人になって終戦を経験)。

「しまう」能力が「一家全員のものである」ことの謎が さりげなく解かれていて、ナルホドと思いました☆ (能力を、子供はともかく夫婦も共有しているとなると、同族結婚を繰り返してきたということ? と思っていたんですが、そうではない「理由」が提示されていました。納得!)


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『花妖譚』司馬 遼太郎



花妖譚』司馬 遼太郎

清の八十翁・松齢(しょうれい)の庭に突如咲いた一茎の黒い花。不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角(おづぬ)がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。(文庫裏の紹介)

司馬遼太郎氏が、作家活動の最初期に、本名の福田定一名義で書いた短編十編。未生流家元出版部から発行されていた月刊機関誌「未生」に、ほぼ隔月ペースで掲載されていたとのことです。(菅野昭正氏の解説より)。

旦那くんが司馬遼太郎 好きで、ほぼ全部読んでいるんですが、これは読んだことあるまいと思い、図書館から借りてきました☆

花をテーマにした幻想小説。かなり軽め。ですが、司馬遼太郎の文章って、軽い話でも硬質ですよねー。


【収録作品&自分のためのメモ】

森の美少年           :ナルキソスの話。
チューリップの城主       :播磨国三木城の城主、別所長治。
黒色の牡丹           :怪異譚を収集する老人。
烏江(うこう)の月 謡曲「項羽」より:ケシの花の丘。
匂い沼   :宋の書生、子青。沈丁花。
睡蓮    :役(えん)ノ行者、小角(おづの)。血統は出雲族である。
菊の典侍  :「芳野襍記(よしのざっき)」、南北朝時代。
白椿    :幻術を自得した塩売長治郎と「しず」さん。
サフラン  :アラビアの砂漠、無道時代。(コーランによる統一の前)。
蒙古桜   :西暦1240年、ジンギス汗の子、大汗オゴタイの時代。


ええと、「蒙古桜」に出てくるサラの、桜草を生かそうとしての行動、あれはどうなのか… ロマンなんでしょうか? (男性が考えるロマンっぽいなあ)。…っていうか、単純に、痛そうemoji


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↓何となく、「花」つながりで…
  

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『村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン』村上春樹


『村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン』
村上春樹/絵・大橋 歩


村上春樹さんの本、途中まで全部、買っていたんですが、いつからか追わなくなってしまっていました。この「村上ラヂオ」も、1の文庫が出た時は買ったんじゃなかったかなぁ。(忘れましたが…)。

そんなわけで、とっても久しぶりに村上春樹さんのエッセイを読みました。(村上春樹さんは、小説もエッセイも、文章が大好きです!)

エッセイは、生きる場所によっては面倒くさいことになりそうな「こだわり」が随所に噴出していて面白いですよね。会社員じゃなくてよかったですねぇ。小説家が天職なんですねぇ。としみじみ思います(笑)

お正月、確実に好みの文章で、軽いものを読みたくてチョイス。正解でした^^v


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↓そろそろ読もうかしら!(遅っ)
 

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『光の帝国 常野物語』恩田陸


光の帝国 常野物語』恩田陸

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
(文庫裏の紹介)


2017年、最後に読んだ本になりました。
すばらしい作品で1年を締めくくれて幸せです!

本書、存在は以前から知っていたものの、サブタイトルから柳田国男を連想し、(もちろん、意識しての世界観でありタイトルなんですが)、何となく堅そう? 難しそう? と思っしまっていたんですが、実際は全然そんなことなくて、読みやすくて面白く、愛と現代への警鐘に満ちた、そして美しい物語たちでした。


【収録&自分のためのメモ】

大きな引き出し :「しまう」一家、光紀と記実子の姉弟。
二つの茶碗   :三宅篤(あつし)と小料理屋、美耶子。
達磨山への道  :神隠しの山、泰彦と克也、藍子、「たかはあつみ」。
オセロ・ゲーム :拝島暎子。「裏返す」。
手紙      :寺崎の書簡、「ツル先生」。
光の帝国    :ツル先生の分教場。
歴史の時間   :亜希子と春田記実子。雨の校庭。
草取り     :ビルや人の「草」。
黒い塔     :亜希子を襲う毎晩の悪夢。里帰り
国道を降りて… :川添律と、恋人の岬。フルートとチェロ。


「国道を降りて…」の最後、泣けました…

私は、少しずつどこかが繋がっている「連作短編集」という形式が大好きなのですが、本作は、そんな連作短編集でありながら、さらに全部の話の雰囲気がかなり違っていて面白かったです。

続編もあるようなので読んでみようっと♪
(特に、「裏返す」話の前後や裏を、もっと知りたい!)

解説は久美沙織さん。(なつかしい!)

作者が「あとがき」に書いていらっしゃる、影響を受けたというゼナ・ヘンダースン「ピープル」シリーズも読んでみたいです。


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