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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『ソウル・コレクター』ジェフリー・ディーヴァー

 
ソウル・コレクター
ジェフリー・ディーヴァー/池田 真紀子 訳

リンカーン・ライムのいとこ(・・・)アーサーが殺人容疑で逮捕された。アーサーは一貫して無実を主張するも、犯行現場や自宅から多数の証拠がみつかり有罪は確定的にみえた。だがライムは不審に思う― 証拠が揃い過ぎている。アーサーは濡れ衣を着せられたのでは?そう睨んだライムは、サックスらとともに独自の捜査を開始する! (文庫・上巻裏の解説)

殺人容疑で逮捕されたいとこ(・・・)を無実とみたライムは、冤罪と思しき同様の事件の発生を突き止める。共通の手掛りが示したのは、膨大な情報を操る犯人像。真相を究明すべく、ライムのチームは世界最大のデータマイニング会社に乗り込むが―。データ社会がもたらす闇と戦慄を描く傑作!巻末に著者と児玉清氏の対談を特別収録。 (文庫・下巻裏の解説)


めっちゃくちゃ面白かったです!!!!!!!!!!

そして、データ怖い! 

「テスト」のためデータを盗まれ改竄されて、勝手に不動産のローンを組まれたり(さらに その支払いをしなかったということでブラックリストに載ったり)、禁止薬物を輸入されたり、オンラインギャンブルで大負けされたり、知らない女に貢いだりされる人が出てきて、ものすごく気の毒でした… お医者さんなんですが、最終的には医師として働けなくなる。もちろん、その後、犯罪の濡れ衣を着せられ逮捕される人たちも相当、気の毒ですが。(最後のほう、犯人が警察に「データを使って反撃」しはじめて、もう、もう!! という感じ。こーわーいーemoji)

データ社会って、本当に、考えると いろいろ怖いです。(伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』も思い出しました…)。

っていうか、メタデータは、書き換えたら その証拠が残らないとダメじゃない? (書き換えの記録も記録しなきゃダメじゃない?) と思うんですが、素人は。書き換え可能だったら、(侵入さえできれば)何でもできるじゃないの。

割れ窓理論(ブロークン・ウィンドウ)というのが面白かったです。社会哲学の用語で、社会をよくしていきたいなら小さな問題に集中すべき、ということだそうです。どこかの地域の治安が悪いなら、防犯カメラの導入などに高いお金をかけるより、そこにある団地の割れた窓ガラスを直すほうが効果的である。その小さな一歩から雰囲気が変わり治安も向上する… というようなこと。なるほど!

また、リンカーン・ライムは、禁煙に異を唱える数少ないノンスモーカーだった。なぜなら煙草と灰は犯罪者と現場を結びつける願ってもいない科学的証拠だから… という記述があり、それもナルホドでした。確かにねー。


どうでもいい話ですが、事故で体の自由を失った敏腕捜査官リンカーン・ライム(正確にはニューヨーク市警科学捜査コンサルタント)の恋人、アメリア・サックスさん(背の高い赤毛の美人)が、私の頭の中で、完全にリュック・ベッソンの映画『タクシー』シリーズのペトラさんになっていました。ははは。(★このヒト★ あれ?金髪だった…)

それから、証拠リストや犯人のプロファイルが何度も出てきたり、個人のデータリスト(ものすごく長い)があり、文章の翻訳者さんって大変… と、的外れな感想を抱きました。PCがなくて手書きだったころは、こういうの、大変だっただろうなぁ。(そういう意味では、データ便利!コピペ万歳!)

セブンイレブンの表記が「〈セブン-イレブン〉」となっていて、へぇ、と思ったりも。


なお、本作はリンカーン・ライム シリーズの第8作とのことです。まったく知らず、いきなり8冊目を読んでしまいましたが、ぜんぜん問題なく、非常に楽しめました。

あ、アメリアとパムの関係もナイス!
2人の今後も気になります☆


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