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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 』



『アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 』

フィリップ・K・ディック /浅倉久志・訳

『ブレードランナー 2049』が公開になり、「観に行く?」ということで、原作を読み返してみましたemoji (1982年の『ブレードランナー』も見直しました!)

動物のいなくなった地球、
火星へ移住せず残った人々。
情調(ムード)オルガンと「マーサー教」。

火星から逃亡してきたアンドロイドたち。
バウンティ・ハンター。

タイトルが、もう、テーマそのものなんですよね…

いやはや、何度 読んでも面白いです。
(と言っても、人生で3回目程度だと思いますが。毎回、細かい内容を忘れたころに読むので、毎回 大変 楽しめます!←ヲイ)

あとがきによると、ディックは感情移入を人間の最も大切な能力と考えており、また「人間とはなにか」という疑問の答えを「あなたがどれほど親切であるか」であると語っているとのこと。

なるほど。

ところで、映画『ブレードランナー』は雨と夜のイメージですが、原作は砂漠のイメージがあります。(私が持っている古い文庫の表紙が砂漠だからかも…)



映画の感想も書きましたので、ご興味ありましたらemoji★コチラ★

『2049』楽しみです!

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『ソウル・コレクター』ジェフリー・ディーヴァー

 
ソウル・コレクター
ジェフリー・ディーヴァー/池田 真紀子 訳

リンカーン・ライムのいとこ(・・・)アーサーが殺人容疑で逮捕された。アーサーは一貫して無実を主張するも、犯行現場や自宅から多数の証拠がみつかり有罪は確定的にみえた。だがライムは不審に思う― 証拠が揃い過ぎている。アーサーは濡れ衣を着せられたのでは?そう睨んだライムは、サックスらとともに独自の捜査を開始する! (文庫・上巻裏の解説)

殺人容疑で逮捕されたいとこ(・・・)を無実とみたライムは、冤罪と思しき同様の事件の発生を突き止める。共通の手掛りが示したのは、膨大な情報を操る犯人像。真相を究明すべく、ライムのチームは世界最大のデータマイニング会社に乗り込むが―。データ社会がもたらす闇と戦慄を描く傑作!巻末に著者と児玉清氏の対談を特別収録。 (文庫・下巻裏の解説)


めっちゃくちゃ面白かったです!!!!!!!!!!

そして、データ怖い! 

「テスト」のためデータを盗まれ改竄されて、勝手に不動産のローンを組まれたり(さらに その支払いをしなかったということでブラックリストに載ったり)、禁止薬物を輸入されたり、オンラインギャンブルで大負けされたり、知らない女に貢いだりされる人が出てきて、ものすごく気の毒でした… お医者さんなんですが、最終的には医師として働けなくなる。もちろん、その後、犯罪の濡れ衣を着せられ逮捕される人たちも相当、気の毒ですが。(最後のほう、犯人が警察に「データを使って反撃」しはじめて、もう、もう!! という感じ。こーわーいーemoji)

データ社会って、本当に、考えると いろいろ怖いです。(伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』も思い出しました…)。

っていうか、メタデータは、書き換えたら その証拠が残らないとダメじゃない? (書き換えの記録も記録しなきゃダメじゃない?) と思うんですが、素人は。書き換え可能だったら、(侵入さえできれば)何でもできるじゃないの。

割れ窓理論(ブロークン・ウィンドウ)というのが面白かったです。社会哲学の用語で、社会をよくしていきたいなら小さな問題に集中すべき、ということだそうです。どこかの地域の治安が悪いなら、防犯カメラの導入などに高いお金をかけるより、そこにある団地の割れた窓ガラスを直すほうが効果的である。その小さな一歩から雰囲気が変わり治安も向上する… というようなこと。なるほど!

また、リンカーン・ライムは、禁煙に異を唱える数少ないノンスモーカーだった。なぜなら煙草と灰は犯罪者と現場を結びつける願ってもいない科学的証拠だから… という記述があり、それもナルホドでした。確かにねー。


どうでもいい話ですが、事故で体の自由を失った敏腕捜査官リンカーン・ライム(正確にはニューヨーク市警科学捜査コンサルタント)の恋人、アメリア・サックスさん(背の高い赤毛の美人)が、私の頭の中で、完全にリュック・ベッソンの映画『タクシー』シリーズのペトラさんになっていました。ははは。(★このヒト★ あれ?金髪だった…)

それから、証拠リストや犯人のプロファイルが何度も出てきたり、個人のデータリスト(ものすごく長い)があり、文章の翻訳者さんって大変… と、的外れな感想を抱きました。PCがなくて手書きだったころは、こういうの、大変だっただろうなぁ。(そういう意味では、データ便利!コピペ万歳!)

セブンイレブンの表記が「〈セブン-イレブン〉」となっていて、へぇ、と思ったりも。


なお、本作はリンカーン・ライム シリーズの第8作とのことです。まったく知らず、いきなり8冊目を読んでしまいましたが、ぜんぜん問題なく、非常に楽しめました。

あ、アメリアとパムの関係もナイス!
2人の今後も気になります☆


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『キドリントンから消えた娘』コリン・デクスター


キドリントンから消えた娘
コリン デクスター(著)/Colin Dexter/大庭 忠男(翻訳)


英国テレビドラマ『主任警部モース』原作(のうちの1冊)。

二年前に失踪して以来、行方の知れなかった女子高生バレリーから両親に手紙が届いた。元気だから心配しないで、とだけ書かれた素っ気ないものだった。生きているのなら、なぜ今まで連絡してこなかったのか。失踪の原因はなんだったのか。そして、今はどこでどうしているのか。だが、捜査を引き継いだモース主任警部は、ある直感を抱いていた。「バレリーは死んでいる」……幾重にも張りめぐらされた論理の罠をかいくぐり、試行錯誤のすえにモースが到達した結論とは?アクロバティックな推理が未曾有の興奮を巻き起こす現代本格の最高峰。(Amazonの商品説明)

ドラマの印象より、だいぶ感じ悪いゾ、モース警部…emoji


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『マルタの鷹』ダシール ハメット



『マルタの鷹』 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 ダシール ハメット (Dashiell Hammett)・著/小鷹 信光・訳

上のリンクは2012年にでた〔改訳決定版〕、私が読んだのは1988年発行・1994年6刷の「新訳決定版」なので、言葉など、変わっているところがあるかもしれませんが…。

恥ずかしながら映画を(あの有名な映画を!)観たことがなく内容を知らなかったのですが、(何となくスパイものだと思い込んでいたら全然違いました^^;)、えーと、面白かったです! 映画、観なくては…



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『届かなかった手紙』クレスマン・テイラー

 

『届かなかった手紙』
クレスマン・テイラー/北代美和子・訳
Address Unknown by Kressmann Tylor


サンフランシスコで画廊を営むユダヤ系アメリカ人と、ドイツに帰国した共同経営者との間で交わされた往復書簡。という形式の中編小説です。1939年の『ストーリー』誌に掲載され、大きな反響を呼んだ小説とのこと。

最初の手紙は1932年11月12日、サンフランシスコのマックス・アイゼンシュタイン氏(ユダヤ系)から、ミュンヘンのマルティン・シュルセ氏(ドイツ人)への「ドイツ帰国おめでとう!」の手紙。

解説(ドイツ文学者・池内 紀 -おさむ-さん)によると、ドイツではこの年(1932年)、4月の大統領選でヒンデンブルクが再選。アドルフ・ヒトラーが次点にのしあがり、同年7月には総選挙でナチス党が第1党に。翌1933年7月にはナチ党以外の政党が禁止され、ナチスの一党独裁が完成しているとのこと。

そんな状況のなか交わされる手紙。

最初は近況報告。家族ぐるみのつきあいだった友人同士が、相手を懐かしみ思いやる。しかしドイツから届く手紙のトーンが、少しずつ変わっていく。独裁者礼賛へ。ユダヤ人駆逐は仕方のないこと。それを友(…と、彼は既に呼ばないが)に告げる男。もう手紙は寄越さないでくれ。

ユダヤ人、マックスは手紙を出し続ける。しかし彼の手紙もまた、以前とは趣を変えていく。ある「事件」をきっかけに。

最後は「転居先不明(Adress Unknown)」のスタンプが押された手紙。
それが意味することとは…。

ごくごく短い小説(日本語版で、解説まで入れて102ページ)ですが、ずっしりと重いお話。鳥肌が立ちました!

書簡文学の力を思い知るようでした。
サンタクロースっているんでしょうか?』と並ぶすばらしさだと思います。(内容が全然違いますが^^;)

しかし! どういうわけか、アマゾンにも楽天にも、この本、在庫がありません。アマゾンは中古すらヒットしない。どこかの“元少年”犯罪者の手記が売れて、こういう良質な書籍が姿を消すって、日本は大丈夫なのでしょうか。(って、私も図書館で借りたので大きな事は言えないのですが… ぜひ全国の図書館で読み継がれて欲しいです!)



アマゾンはキンドルの英語版だけありました~ 
   ↓



検索用:クレマンス テーラー 

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『土曜を逃げろ』チャールズ・ウィリアムズ



土曜を逃げろ
THE LONG SATURDAY NIGHT
チャールズ・ウィリアムズ (著)/青木 日出夫 (翻訳)


金曜の朝、鴨撃ちにいった。そしたら保安官がやって来て、人間も撃ったかね、といやな目つきで訊く。いい加減ムシャクシャして帰宅すると、こんどは不仲の女房の撲殺死体ときた。(中略)土曜の夜は長くなりそうだ… (文庫、裏表紙のあらすじより)

フランソワ・トリュフォー日曜日が待ち遠しい!の原作とのこと。(ファニー・アルダン主演)。

伊坂幸太郎首折り男のための協奏曲に「月曜日から逃げろ」という話が収録されており、この本のことが(あとがきにだったかな?)登場していたので、読んでみました。(私の感想★)

安西水丸さんの この表紙、カッコいいemoji

内容は、殺人の濡れ衣を着せられた不動産業者が、秘書の力を借りて真相を暴いていく、というサスペンス。(映画の方は「不動産会社の秘書であるバルバラ(アルダン)は、殺人の疑惑をかけられた上司を助けるべく、にわか探偵となって事件の解明に乗り出す。」となっていますね。by Amazon)。(小説では、秘書の名前は「バーバラ」)。

面白かったです!

いかにもアメリカの探偵もの、という感じ。

最後の“作戦”は、むかし読んだペリー・メイスン・シリーズのような爽快さでした♪ いい感じ^^v

あとがきによると、この作者の作品は「フランス人に好まれるようで、セリ・ノワールといったフランスのペーパーバック・シリーズのなかで翻訳出版されている」とのこと。(「」内、引用です)。


  



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『ティンブクトゥ』ポール・オースター



ティンブクトゥ
 Timbuktu

ポール・オースター(Paul Auster)/柴田 元幸・訳



面白かったです!

夜の国のクーパー』はネコでしたが、こちらは犬の話。(ブログの順番が前後していますが、『夜の国~』の直後に読みました)。

うちの犬は、こんなに賢くないと思うんですが、ちゃんと話し相手にしないからでしょうか。(←いや、そういうことでは・笑)

「ティンブクトゥ」って、世界遺産の「トンブクトゥ」のことですよね? この小説の中では「天国的な存在」。←ネタバレっぽいので色を反転しておきます。ドラッグすると字が出ます。



*トンブクトゥの参考→ NHK世界遺産ライブラリ
サハラ砂漠の南の端にある、かつてヨーロッパ人が「黄金郷」とあこがれたアフリカの町。国はマリです。



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『鴉よ闇へ翔べ』ケン・フォレット



鴉よ闇へ翔べ

(JACKDAWS)
ケン・フォレット (著), 戸田 裕之 (翻訳)


Dデイの迫る第二次大戦末期、もっとも危険な十日間の秘密工作を描いた戦争サスペンスの傑作。熾烈をきわめる対独諜報戦のなか、Dデイの成否を握るのはドイツ占領下のシャンパーニュ地方に設けられたドイツ電話交換所破壊にあった。破壊工作にあたるのは女性だけで編成された秘密部隊、コードネーム「ジャックドウズ」(鴉)。一九四四年六月三日、漆黒の闇空をついて鴉たちはドーバーを越えた。 (Amazonの商品説明より)。

鴉は「からす」。
(英辞郎によると、jackdaw=「ニシコクマルガラス」とのこと。)

面白かったです!
特に中盤以降は、電車の乗り換えを忘れそうになるくらい のめり込みましたemoji

チームのミッションは、リーム(フランス、シャンパーニュ地方)に置かれたドイツの通信施設にダメージを与えること。

主人公であり、破壊工作チームのリーダー、フリックさんは、1つ前の記事でご紹介した紳士の国のインテリジェンス (集英社新書)のコラムに登場していた、SOEのヴィオレット・サーボさんがモデルなのでしょうか。私が読んだのは図書館にあったハードカバーで、あとがき等に特にモデルの記載はありませんでしたが、もしかしたら文庫版には説明があるかも!? どうでしょう。(ヴィオレットさんは対独レジスタンス組織「マキ」と共に電話線の破壊工作に従事。Dデーのあとですが)。

(SOE=スペシャル・オペレーションズ・エグゼクティヴ。「紳士の国の~」では「特殊任務機関」との訳語になっていました。イギリスの組織です)。

残酷さを嫌うが故に拷問の腕がいいドイツ将校(SSではなく、ロンメル将軍直属の情報将校。少佐。国防軍情報部=アプヴェーア?)という人が登場していまして、うーん、なるほど。な拷問(というか、口を割らせる術)が。関心してしまいました。(別の人で、ただただ残酷な拷問もアリ)。

飛行機に着陸地点を指示するための懐中電灯の使い方とか、月のこととか、いろいろ勉強にもなりました~




検索用メモ:英国情報部 スパイ Abwehr 

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