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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『ハイドラ』金原ひとみ


ハイドラ』金原ひとみ

出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた――。有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。 (文庫裏の解説)

金原ひとみ、久しぶりに読みました~

「ハイドラ」というのは、ギリシャ神話の「ヒュドラー」のことのようです。(本文中には言及ナシ)。9つの頭を持つ怪物。ヘビ的な姿をしていて、絵画などでは前足と後ろ足、翼を持った姿で表されることもある、とのこと。(Wikipedia) 。

カメラマン新崎の専属モデルであり隠れた恋人でもある「早希」。モデル時代から彼女を見ていたという、ハイパーテンション高くハイパーオプティミストっぽいバンドマン、松木さん。早希の友人、美月。その知り合い、リツくん。

噛み吐き」という行為が出てくるんですが、これ、「チューイング(噛み吐き)」という、摂食障害の一種なんですね。そんなのあるんだ… 

恋愛の、「噛み吐き」の、中毒的な状況にある早希。

痛み、光、素直な気持ち。
先が見えない、見たくない、凝視している、感じ。

若い頃(20代とか)の、こういう、「それがすべて」な恋愛を描いた小説、これまでたくさん読んできたと思うんですが、それらの小説に出てきた彼女たちは、例えば40代、50代になった時にどうなっているんだろう? と、今まで思ったことのないことを思いました。(年取った!?)


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『手のひらの京』綿矢りさ


手のひらの京』綿矢りさ

おっとりした長女・綾香、恋愛に生きる次女・羽依、自ら人生を切り拓く三女・凛。生まれ育った土地、家族への尽きせぬ思い。かけがえのない日常に宿るしあわせ。京都に暮らす奥沢家三姉妹を描く、春夏秋冬があざやかに息づく綿矢版『細雪』。
(Amazonの商品説明)

てのひらの みやこ。

京都という土地。
姉妹の年齢、性格、親との距離。

お母さんが突然「二度と食事は作らない」と宣言するような
変わったところはありますが、とても親密で仲の良い家族。

綾香と宮尾さん。
羽依と前原、梅川。
凛ちゃんと自転車、未来ちゃん。

プレイボーイぶった粘着質男、怖っ!!

若いお嬢さん、似たような被害に遭う前に
本書で学習しておくといいかもしれませんemoji

(↑ そういう小説じゃないですけど!)

いろいろなことを考えたり振り返ったりしながら読みました。
とてもいい小説でした。


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『葡萄と郷愁』宮本輝


葡萄と郷愁』宮本輝

1985年10月17日、同じ日の同じ時刻の東京とブダペスト。見えない絆で結ばれた二人の大学生、沢木純子とホルヴァート・アーギ。人生の岐路に立つ二人は、せまりくる決断の時に、どのような選択をするのだろう……。愛とは? 本当のしあわせとは? 幸福への願いに揺れる、若い女性の“生と性”をあたたかく見つめる名篇。(文庫裏のあらすじ)

久しぶりに読み返しました!

東京で悩む純子と、ブタペストで悩むアーギ。
2人が接する人々と、その人たちが関わる人々。


結婚とか人生とか女性が働くこととか、時代とともに
すごく変わったような、ぜんぜん変わっていないような。
(これはたぶん、昭和初期の小説でも同じことを思いそう…)。

「迷うな、迷うな、必然だよ」という言葉が登場していて、
個人的には それがすべてかな、と思います。

女性が人に何かを相談するときって、
すでに自分の中では結論が出ているって言いますしねemoji


この小説を初めて読んだのは大学時代で、
その後、会社員時代にも、何度も何度も読みました。

自分にとって何か大きな影響を与えることになりそうな本…
人生の大きな選択において振り返ることになりそうな本…
と思っていたんですが、特に そういうこはなく今に至ります^^v


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『隻眼の少女』麻耶 雄嵩


隻眼の少女』麻耶 雄嵩

山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。
犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。
静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。
日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、
超絶ミステリの決定版! (文庫裏の紹介より)

隻眼。「せきがん」。
読めなかった(笑) 

1 一つの目。片目。

2 ものを見抜く眼識。すぐれた識見。また、独自の見識。
                    (デジタル大辞泉)


母であり名探偵だった母と同じ「隻眼」の少女、みかげ。
死んだ母の跡を継ぎ名探偵となるため修行中。
ある村で訳あり青年と出会い、その村で殺人事件が発生。
見事、解決できるか… というお話。

名探偵と警察の関係とか、彼女の衣装とか、
不自然さ満載(笑) ま、ファンタジーですかね。

結構なボリュームのある本で、すごく面白いんですが、
始終、濃厚なので、途中、ちょっと疲れてしまいました^^;

そして…


★★★ここから先は、これからお読みになる場合は
        知らない方が面白く読めるかもです!★★★


後半1/3くらいには、なんと娘まで登場!

事件の決着については、
これって、「この人が来ると事件が起こる」パターン?と思ったら
そっちか!! でした。

なんか色々ビックリでしたが、
義眼の秘密も すべての殺人の謎も明かされて
スッキリするので良かったです☆

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表紙から、↓こういう系かと思ったら全然ちがいました~
 
              ↑
「隻眼」でググると、「東京喰種:re」がたくさん出てきますね。
東京喰種(グールー)も読みかけなんですよね~ 読みたい!


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『レインツリーの国』有川 浩


レインツリーの国』有川 浩

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった――。
(文庫裏の案内)

ホームページへの感想メールのやりとりで盛り上がった2人。
会って話そうと誘う「伸」の言葉を、「ひとみ」は頑なに拒否する…

すっごく いい話でした!

これはぜひ、高校生くらいの感受性の強い時期に読んでおいて欲しい!! 
「いろいろな」世界の存在を知るためにもemoji と思いました。
もちろん大人も…

どう接したらいいのか、分からないこと、あると思うので。
普通にしているつもりが傷つけてしまったり。

(ひとみの会社の人みたいな対応はアリエナイというか
言語道断だと思いますが、実際、あるんだろうなぁ…)


章のタイトルが長くて面白いです☆

- - - - - - - - - -

1 直接会うのが駄目やったら、
  せめて電話だけでもどうかな。

2 「……重量オーバーだったんですね」


3 傷つけた埋め合わせに
  自信持たせてやろうなんて
  本当に親切で優しくてありがとう。

4 「ごめんな、君が泣いてくれて気持ちええわ」

5 歓喜の国

- - - - - - - - - -

「レインツリー」は、「アメリカネムノキ」という木の別名。
「歓喜、胸のときめき」が花言葉。「心ときめく国」。
「ひとみ」にとって、何も気にせず、唯一言葉を自由につづれる場所。
(「レインツリーの国」は彼女が運営するサイトの名前です)。

「伸」は入社4年目、「ひとみ」も同年代。
若いけど、高校生とかじゃない感じ。

「伸」のまっすぐさが、2人の関係においては
すごく良かったのだろうなぁと思います。

2人がお互いに抱えているもの…

「伸」が抱えているものがあって、そういうのがないと、
距離は埋まらなかったのかなぁという風にも思いました。


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『深い河』遠藤周作


深い河』遠藤周作

愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。 (文庫裏の解説)

マーティン・スコセッシ監督『沈黙 -サイレンス-』が公開された遠藤周作の、
同じく「日本と日本人にとっての信仰」「日本と西洋の信仰」を扱った作品。
(時代も内容も全く違いますが、そんな印象でした!

妻を癌で失った磯辺。
成瀬美津子と、大学時代の“ピエロ”、大津。
自分の手術中に鳥を失った童話作家、沼田。
ビルマのジャングルを敗走した木口。塚田とガストンさん。
新婚の三條夫妻。(カメラマン)。
添乗員の江波。

神という存在に大学で初めて触れ、
それを信じる「変わり者で冴えない」大津にイラ立ちを感じる美津子が
「その神という言葉やめてくれない。いらいらするし実感がないの」と主張し
大津が終始、神を「玉ねぎ」と言い換えて話すのが可笑しかったです。

バラと呼んでいる花を 別の名前にしてみても美しい香りはそのまま
ってやつですねemoji (シェイクスピア『ロミオとジュリエット』)

(一般的な)日本人の神仏との関わり方、
お正月は初詣で、お盆はお墓参り、クリスマスにはツリー… のような感じと、
西洋の厳密なキリスト教の、頑なな感じ、「正統」を求める感じ。
そして、すべてを呑み込み流れるガンジス川。

宗教(信仰)って難しいですよね…
信じるって刷り込みみたいなもので、別の価値観とは相いれないことも多いですし。

(私は、根っからの「宗教」って、今の日本で言ったら
「民主主義」「資本主義」みたいな感覚ではないかと思っています。
生まれた時から当たり前にあって、「ない」ってあり得ないでしょ?
ほかの形があることも知ってるけど、自分たちにとってはそれが普通だし、
一番いいに決まってるじゃん、みたいな感じ。
みんなが思っていて、信じていて、地域の/社会の統一見解)。

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『黒い羽』誉田 哲也



『黒い羽』誉田哲也

右肩にある瑕(きず)に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒(かゆ)みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、人里離れた山奥にある研究施設へと向かう。ところが、そこには何体もの惨殺死体が転がっていた!ここには凄まじく危険なナニカ(・・・)がいる…。衝撃のサスペンス・ホラー。 (文庫裏のあらすじ)

伝奇系、ですね。
いまアマゾンのレビューを読んで知ったんですが、初期作品みたいです。

うーん、いろいろ中途半端な感じ…?

そんなに怖くもないし、
緊迫感も、登場人物たちと同等には感じられず。
密室の不気味さも生かされていないような。

「黒い羽」の意味をじっくり考えると怖いですが…
(怖いですが、ちょっと突拍子もなさすぎて あんまり怖くないという側面もemoji)

いや、するする読めて面白いですし、
基本的に好みの作家さんなので手堅く面白い底はしっかりあるんですが、
ほら、この作者の、こっち系作品に期待するものがあるじゃないですか。
思いっきりグロい描写とか、怒りを覚えるほどの嫌悪感とか。
そういうのが全然なくて。(いったい私は読書に何を求めているんだ…)。

誉田哲也さんで時々 登場する
過去が挿入されたり場面が飛ぶ感じが本書にも登場していて、
これがうまく機能すると、「ジウⅡ」みたいな、効果的で
じわじわ来る感じになるのか! と変な方向に感心したりも。

(私が過去に読んだ誉田哲也さんモノ、
ご興味ありましたら右サイドバーの「ブログ内検索」で
「誉田哲也」と入力してみてくださいemoji)


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『妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー』榎田 ユウリ



『妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー』榎田 ユウリ

茶室・妖奇庵の主は、隻眼にして美貌の洗足伊織。ヒトと僅かに違うDNAを持つ妖人だ。家令の夷、家事手伝いのマメと共に静かに暮らしていたが、“鬼”の属性を持つ青目にマメが襲われて以来、危機感を強めていた。そんな折、妖(き)庵を訪れた“貘”から「妖人というだけで差別され、妻子が苦しんでいる」と相談を受ける。一方、子供のように無垢なマメには、過去からの脅威が近づき…。大人気シリーズ第5弾、文庫書き下ろし。 (文庫裏の解説)

妖人シリーズ第5段!

今回の主人公はマメ君でした。
(ってネタバレかしら。スミマセン)。

夢にかかわる妖人「獏」。
嫉妬を抑えきれない妖人「金輪」。
お茶会と差別。いじめ。

マメとトウ。
糸と糸切り。

写真と お母さん。

犬神の甲藤君、大活躍☆

相変わらず不気味な存在の青目。
最後に出てくる「カイ」という名前。

「グッドナイトベイビー」の意味が最後のほうで分かり、
なるほど、いいサブタイトルだったんだなぁと思いました。

青目と伊織の今後が気になるemoji 気になるemoji


ところで、すっかり「伊織と とりまく人の物語」
あるいは「伊織と、出会った人(妖人)の物語」になっている
ここ数冊ですが、このシリーズって本来、「探偵モノ」ですよね!?
(1冊目のサブタイトル、「その探偵、人にあらず」ですもんね)。

ま、警察コンビ、ウロさんと脇坂くんがいますし
常に事件性はありますが!


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『蟻地獄』板倉 俊之


『蟻地獄』板倉 俊之

主人公・二村孝次郎は、幼馴染で悪友の大塚修平とともに、
カジノでの大儲けを計画する。
裏カジノでのイカサマを成功させ、大金を手に入れたかと思いきや、
案内された別室でオーナーの柏木にたっぷりと痛めつけられる。
イカサマは見破られていたのだ――。
修平を人質にとられ、期日までに300万円を準備するように要求された孝次郎は、
金をつくるために、一人青木ケ原樹海へ足を踏み入れる……。

(Amazonの商品説明より)


お正月に読みましたの第3弾。
お笑いコンビ「インパルス」板倉さんの、小説 第2作です。

いやいやいやいや、面白かったですemojiemojiemoji

ジェットコースターなんですが、
いわゆる「ジェットコースター」より、ちょっとだけ重くて
ちょっとだけ ゆっくり。その分、じっくり楽しんで読めました。

処女作の『トリガー』も、私は相当 好きだったので
もっと書いて欲しいです~emoji

(『トリガー』の感想は コチラ★)

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 ↓『トリガー』

しつこいようですが、北海道は1人じゃ ちょっと大変そう(笑)

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『東京DOLL』石田衣良


『東京DOLL』石田衣良

マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームソフト制作者・相良は、新作のモデルに翼のタトゥを背負った少女・ヨリを選ぶ。映像モデルとして完璧な「人形」ぶりを発揮するヨリに、MGの孤独は癒されていく。だが、彼女には愛する男の不幸が見えるという異能があった。東京の今を描いた長編恋愛小説。(文庫裏の解説)


年末年始に読んだ本、第1弾です。
石田衣良さん、久しぶりに読みました~

ITバブル時代っぽい雰囲気?

解説(永江 朗さん)でも触れられていましたが、
ブランド名がたくさん出てくるのが興味深かったです。
ブランド名に語らせているというか。

昔の… というのは、私が最も小説を読んでいた
高校~大学時代ですが、その頃ってバブル後期~ポストバブルくらいで
ブランド名やお店の名前が登場する小説が多かった気がするんです。
田中康夫『なんとなくクリスタル』よりは、だいぶあとですが…
そんな感じを思い出しました。

ヨリちゃんの「魅力」が、
本人に触れていない私には実感として分かりにくく
(小説の登場人物なので触れようがないですが…)、
個人的には恋愛の側面よりも会社と働き方の 在り方が面白かったです!


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なつかしいっすね。
 
私には、こっちの表紙がお馴染みです☆ ↑

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