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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『親指の恋人』石田衣良


『親指の恋人』石田衣良

恵まれた環境に育ちながら、夢も希望も目標もない日々を送っていた20歳の澄雄。しかしある日携帯の出会い系サイトでジュリアとめぐりあい、彼の人生は一変してしまう。言葉をしらない獣のようにつながりあい、愛しあう二人だったが、六本木ヒルズに住む学生とパン工場で働く契約社員では、あまりにも住む世界が違いすぎた。格差社会に引き裂かれ、それでも命がけて恋を全うしようとする恋人たちを描く。
(文庫裏の紹介)

軽めの恋愛もの。
冒頭で分かるように心中で終わるので、内容は全然軽くないですが…。

(タイトルの「親指」は、携帯メールを打つ指)。

運命的に出会ってしまう感じ。
一緒にいるとなぜか楽しくて、
色んなことを するすると話してしまえて、
分かり合えて、
さらに肌が合う感じ。

せっかく出会えたのにね。

彼がもう少し「ちゃんと」生きていて、生活するということが見えていて、親を説得できる行動をしていれば、こういう最期にはならなかったんじゃないのか、などと思ったりしました。

そういう生活を送れていたら、つまり「夢も希望も目標もない日々を送って」いなければ、出会いもなかったのかもしれませんが、それでも出会うのが「運命」なのでは?

それじゃ小説にならないかもしれませんが。

人生は不公平なものなので、救える立場の人がしっかりしないと、大事な人を救えないじゃないの!

(生活レベルが違うと結果的にうまくいかない、という傾向もあるかとは思いますが、この小説の二人の場合、知的レベルが合っているみたいなので、生き延びられれば、うまくやっていけそうだった気がします。だからかなしい)。

ところで、岩田麻里『スマイル・カット』という小説がありまして、夏に、運命的に恋に落ちてしまうというハッピーなお話で その「恋に落ちる」感が大好きなんですが、あんな風に幸せな感じならよかったのにね、と思いました。

(文庫本を手放してしまったのですが、絶版になってるっぽいですね…。昔、文庫本というものはずっと入手できるものだと思っていたので、だいぶ整理して手放してしまい後悔しています。しくしく)。








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