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本読みの記録 乱読の記録です。

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『約束の冬』宮本輝

 
『約束の冬』宮本輝

(上) 十年前、留美子は見知らぬ少年から手紙を渡される。「十年後、地図の場所でお待ちしています。ぼくはその時、あなたに結婚を申し込むつもりです」。いったいなぜこんな身勝手なことを?東京、軽井沢、総社、北海道……。さまざまな出会いと別れ、運命の転変の中で、はたして約束は果たされるのか?

(下) 壊されたパテックの懐中時計の持ち主を探す桂二郎の前に、妖艶な中国女性が現われる。そしてもう一人、桂二郎を訪ねてきた若い女性は、昔別れた恋人の娘だった。一方、留美子は謎の手紙の主について、次第に手がかりを得ていく―。人は何を拠り所にして生きていくのかを問う、宮本文学の新しい傑作。

(文庫裏の紹介)



何人かの人たちの、人生の一時期、の物語。

あとがきに、「日本という国の民度がひどく低下していると感じる幾つかの具体的な事例に遭遇することがあ」り、そこで この小説には「このような人が自分の近くにいてくれればと思える人物だけをばらまい」た、とありました。(「」内、引用です)。

ああ、なんか分かる気がします。

古きよき日本の、理想的な「おとな」や「おとな予備軍の若者」が散りばめられている感じ。精神的にも経済的にも余裕があって、ものを知っていて、周囲に優しいおとな。今はお金があるとは言えない若者も、理想のために頑張ったり、高望みしない部分で楽しく生きている。心がすこやかな人たち。

圭一郎の「理想おじさま」感、まるでおとぎ話のよう! (映画『マイ・インターン』でデニーロが演じている“シニア・インターン”も、「理想のおじさま」だなあと思います)。

女性たちも、(この作者では いつもそう感じますが)、男性の理想形?と思うような、美人で芯が強く、でも女性らしくて思慮深い人たちばかり。

(ちょっとダメ、な人や謎の人物も登場しますが!)


宮本輝さんの文章、好きなので、上下巻、長く楽しめて嬉しかったですemoji






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