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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『深い河』遠藤周作


深い河』遠藤周作

愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。 (文庫裏の解説)

マーティン・スコセッシ監督『沈黙 -サイレンス-』が公開された遠藤周作の、
同じく「日本と日本人にとっての信仰」「日本と西洋の信仰」を扱った作品。
(時代も内容も全く違いますが、そんな印象でした!

妻を癌で失った磯辺。
成瀬美津子と、大学時代の“ピエロ”、大津。
自分の手術中に鳥を失った童話作家、沼田。
ビルマのジャングルを敗走した木口。塚田とガストンさん。
新婚の三條夫妻。(カメラマン)。
添乗員の江波。

神という存在に大学で初めて触れ、
それを信じる「変わり者で冴えない」大津にイラ立ちを感じる美津子が
「その神という言葉やめてくれない。いらいらするし実感がないの」と主張し
大津が終始、神を「玉ねぎ」と言い換えて話すのが可笑しかったです。

バラと呼んでいる花を 別の名前にしてみても美しい香りはそのまま
ってやつですねemoji (シェイクスピア『ロミオとジュリエット』)

(一般的な)日本人の神仏との関わり方、
お正月は初詣で、お盆はお墓参り、クリスマスにはツリー… のような感じと、
西洋の厳密なキリスト教の、頑なな感じ、「正統」を求める感じ。
そして、すべてを呑み込み流れるガンジス川。

宗教(信仰)って難しいですよね…
信じるって刷り込みみたいなもので、別の価値観とは相いれないことも多いですし。

(私は、根っからの「宗教」って、今の日本で言ったら
「民主主義」「資本主義」みたいな感覚ではないかと思っています。
生まれた時から当たり前にあって、「ない」ってあり得ないでしょ?
ほかの形があることも知ってるけど、自分たちにとってはそれが普通だし、
一番いいに決まってるじゃん、みたいな感じ。
みんなが思っていて、信じていて、地域の/社会の統一見解)。

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