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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『クリーピー』前川 裕


クリーピー』前川 裕

大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らす。ある日、刑事・野上から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。だがそれらも、本当の恐怖の発端でしかなかった。「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。(Amazonの商品説明より)

こわいー!! 

理不尽に巻き込まれる こういう事件や犯罪、本当に怖いです。

普段の穏やかな“仮面”と、本当の姿のギャップも怖い。
人間って怖いですなあ。


“杉並の典型的な住宅街”に住む高倉。
高倉がほのかに特別な感情を抱くゼミ生、影山燐子。ゼミ長の大和田。
大学教授の高倉と同じくらい、あるいはそれ以上に“重役出勤”の隣人、西野。
西野の娘、澪。

近所で発生した暴行未遂事件。
日野市で起こった一家3人の行方不明事件。
本多陽平・妻 京子、高校生の長男、中学生の娘 早紀。
シロアリ駆除のしつこいセールスマン。

刑事の野上、谷本。
ピアニスト。


犯人や登場人物が「頭の良い人」という設定なのに作者の「鋭さ」が中途半端な小説って興ざめするものですが、この小説はそんな ことはなく、とっても怖かったです!(ただ、犯人は頭いいけど、主人公がちょっと、おバカさんかも…。失敗して「この時はその恐ろしさを まだ分かっていなかった」というようなのが多いような)。

タイトルの『クリーピー』についてですが、作中、主人公の大学での授業で、1969年に起こったチャールズ・マンソン事件が語られます。シャロン・テート(映画監督ポランスキーの妻)とその仲間たちが惨殺された事件。犯人はチャールズ・マンソンによって派遣された殺人集団であり、彼ら“マンソンの信奉者”たちは、夜な夜なハリウッドを歩き回ってはターゲットを物色。その行為を「気味の悪い徘徊(クリーピー・クロール/creepy crawl)」と呼んでいた、とのこと。

作者の前川裕さんは、一橋大学法学部卒。スタンフォード大学客員教授などを経て、法政大学国際文化学部教授。この『クリーピー』がデ ビュー作で、『2013年版このミステリーがすごい!』では「新人賞ベストテン(茶木則雄・選)」で第1位となっているそうです。へぇー。


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ところで、犯人の「頭の良さ」は、彼が行った犯罪の手口が一部 謎のままだから、「不可能犯罪のように見える」というのもあるかも… 説明されたら、設定に無理が出てきてしまいそうかもemoji



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