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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『妖怪アパートの幽雅な日常』① 香月日輪


『妖怪アパートの幽雅な日常』① 香月日輪

面白いらしいという評判は耳に(目に)していて、しかし「軽すぎたら嫌だな~」という微妙な気持ちが働き敬遠してしまっていたシリーズ。

近所の古本屋さんが閉店セールをしていて半額になっていたので思い切って買ってみたのですが… すっごい面白かったです! 買ってみてよかった!! ありがとう、近所の古書店!なくなっちゃうの寂しいけど!

内容は、こんな感じ。
 ↓ ↓ ↓
俺が入居したアパートは、物の怪たちの巣窟だった!

共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん――13歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで“妖怪アパート”! 次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。大人気シリーズ (Amazonの商品説明より)

アパートというか、下宿というか。
面白いキャラが出てくる、少年(高校生)の成長物語という感じ。続きも読んでみようと思います♪

ところで、私が入手した文庫本は、上にリンクを貼ったアニメ風の表紙じゃなく、いい感じの犬のイラストでした。「装画・ミヤマケイ」とあります。カバーデザインは十河岳男さん。

表紙の絵なんて別に何でも構わないんですが、アニメ風の表紙だったら、やっぱり買わなかったかもしれないと思う(この絵がどうのということではなく、私は元々、「軽すぎ」を危惧して買わずにいたので)ことと、ミヤマケイさんのイラストの表紙、とてもいいなと思ったので、ここにメモ。…っていうか、アニメ風イラストの、この男子は誰!? 有士くん(主人公)っぽくないような。

↓ ミヤマケイさん、このシリーズかと。


ところで、文庫のカバー袖、筆者の紹介のところに「2014年12月永眠」とありました。そうなんだ…


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『九月が永遠に続けば』沼田まほかる


九月が永遠に続けば』沼田まほかる

高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか――。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。(文庫裏の解説)

第5回(2004年)ホラーサスペンス大賞 受賞作とのこと。

これがデビュー作ってことですね。
50代でのデビューということで話題になったようです。(へぇー)。

Wikipedia によると、「湊かなえや真梨幸子らとともにイヤミス(読んだ後にイヤな後味が残るミステリー)の女王とも呼ばれる」とのこと。

そうですかねー? 嫌な描写はありましたが、後味は、湊かなえさんに比べれば、そんなでも。(後味というより、「そんなヒドい背景、必要!?」 と、わたしは思ってしまいましたが…)

どんどん読めるし真相も気になるし面白いんですが、主人公の女性に共感も感情移入もできなかったため、何となく、何だろう、距離を置いて眺めているような気持ちで読んでいた気がします。

息子の失踪の真実は、「そっちか!」という感じ。(あら、ネタバレ?)

運命というか、本人の業というか。
私は凡人でよかった…


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↓私の中で、「つらい話」といったら、こちら。ただひたすらに、ツラい…
 

↓そして「嫌な描写」+「つらい話」といったら、このあたり…
 


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『ユリゴコロ』沼田まほかる



ユリゴコロ』沼田まほかる

亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。これは、誰が書いたものなのか。亮介は真相を突き止めようとするのだが…。衝撃の恋愛ミステリー。
(図書館のサイトの紹介文)

結婚間近で突然、姿を消した恋人・千絵。母親の、突然の死。実家で見つけた謎のノート。

いくつもの謎が展開して、ワクワクしながら読みました!

以下、ネタバレ気味です。

「殺人に取りつかれた人が誰なのか」、よりも、「その人が どうなっていくのか」のほうが気になったので、途中から「あれ?」となってしまったんですが… 心が満たされたら、もう大丈夫なのかしらん? 愛は偉大、という話!?!?

前半:「ユリゴコロ」のノートの謎、
後半:出生の秘密と婚約者失踪の謎解き。という感じでしょうか。

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吉高由里子さん主演の映画(の予告)で興味を持ち、読みました。マンガのほうは、ラインマンガで最初のほうを少し。

  

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『バガージマヌパナス』池上永一


『バガージマヌパナス』池上永一

19歳の綾乃は島での楽園生活を満喫し、大親友のオバァ、オージャーガンマーと遊び暮らす日日。しかしある日夢の中に神様が現れ、ユタ(巫女)になれと命じる。「あーっワジワジーッ」徹底抗戦の構えの綾乃だったが、怒った神様の罰もあり、やがてユタへの道を歩むことに…。溢れる方言と三線の音、抜けるような空に映える極彩色、豊かな伝承と横溢する感情。沖縄が生んだ不世出の才能の記念碑的デビュー作。(Amazonの商品説明)

沖縄の言葉がたくさん出て来て面白いです☆

ユンタク=おしゃべり
ワジワジーッ=不愉快だわ
オージャーガンマー=大謝家の次女
オージャーホンマー=大謝家の長女

…などなど。

綾乃という“日本的”な名前は、祖母が日本(ヤマト)に出ても恥ずかしくないようにとつけてくれたものとのこと。

彼女は気ままな島の暮らしを満喫し、都会かぶれの同級生たちを嫌い、「日本人は自分たちの通念が最高のものだと信じている。まるでここを発展途上島のようになかば見下して、親切を装って何だかんだと押しつけることしかしない。お蔭でこの島も随分と住みづらくなってきた。どうか私たちのことは見捨ててください」(本文より)と思っている。

とても共感しますし、島の時間感覚で、その自然のままで、生きていける人たちに産業だの経済感覚だのを持ち込もうとするのは、バカみたいだと私も思います。

ただ、「寝たければどこでも寝ていい。食べたければ熱帯果樹から必要なだけ取ればいい。お金のかからない、永遠の楽園なのだ」(本文より) という果物の出どころが、別のページでは、どこかの果樹園から盗んでくること、だったりするので、すごく不思議というか、何というかemoji

変わり者の綾乃と、変わり者の老婆の友情。

綾乃をユタにしたい神様と、綾乃の攻防。(!!)

ユタ業界を独占したい守銭奴なユタ、カニメガと綾乃の戦い(?)。

私は、綾乃とオージャーガンマーの自堕落生活描写に入り込めなかったり、2人の破天荒さに ついていきにくかったのですが、(市場で車を暴走するシーンとか、ただの乱暴者では…?) でも綾乃が変わっていくあたりからは、すっごく面白かったです。

ユタという才能も、大変そうですよねぇ。

そして、メチャクチャ人間的な神様たち、いいですねぇ~emoji 


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私は図書館から単行本を借りて読んだので『バガージマヌパナス』というタイトルでしたが、文庫版は『バガージマヌパナス わが島のはなし』というタイトルになっているようですemoji

 

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『デイ・トリッパー』 梶尾真治


デイ・トリッパー』 梶尾真治

最愛の夫・大介を結婚後わずか三年半で亡くした香菜子。叶わないと知りながら「大介に会いたい」と願う香菜子の前に現れたのは…?  (Amazonの商品説明より)

タイムトラベルもの。

好きなタイプの話なので楽しかったです♪ だいぶ都合のいいところはあったと思いますが、でも、「心だけが戻る」というのは、理に適っているような。(過去の自分に今の自分の心が戻ってその時間を生きてしまったら、今の自分が消えた時、過去の自分の記憶はどうなるのか??? というのが心配ではありますが。←物語中で香菜子も心配していました。しかし、あんな大事な「温泉の思い出」が消えてたら、旦那さんは「ちょっと不思議に思う」どころでは済まないのでは!?)。

そして、「戻っている時間」が長くてビックリでした。あんなに長く戻っていたら、そりゃあ、パラドクスは起こりますよねぇ。(ところで、パラレルワールドというのは、過去に戻ることで新たに作られていく場合、たくさんの違う世界が「本のページ」みたいに重なっているのではなく、戻った時点から枝分かれして増えていく「家系樹」みたいな感じなのでしょうか。→ ★こんなの★)。写真ネットからお借りしました。

それにしても、最後のバタバタ感がすごい!

ここまで、最後に「一気に終了」するなら、「2人の時間」の描写が、もう少し短くてもいいのでは…? と個人的には思いましたemoji まあ好みの問題だと思いますが、私はどちらかというと、最後の感じを、もっとじっくり楽しみたかったデス。すごくナルホドで、いい終わりだったから。

友人なんかと話していて、たまに、「え、何であんな印象的なことを覚えてないの?」ってなるの、デイ・トリッパーの影響なのかしらーemoji


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↓どんな話でしたっけねー。

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『豆のうえで眠る』 湊 かなえ



豆のうえで眠る湊 かなえ

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。衝撃の姉妹ミステリー。 (Amazonの商品説明より抜粋)

↑ Amazonの説明、(イコール、たぶん文庫裏の解説も?)、あまりにネタバレだったので だいぶ端折りました。(そこをネタバレと考えず、知った上で読む小説なんでしょうか…?)

ええと、内容をまったく知らずに呼んだんですが、すみません、「???」+「あり得ない」という感想しか浮かばなかったです… (友人から「まったく共感できない」という感想だけ聞いていましたemoji)

湊かなえさんと言うと、圧倒的な筆力と、人間の嫌なところを えぐり出すことの見事さ・素晴らしさ、という印象なんですが、本作は そーんなに嫌な人も出てこないし、(意味不明な人は出て来る)、展開もゆっくり。この作者の小説で初めて、途中で飽きてしまい読むのが苦痛になりました。(すみません、個人の好みです)。

ちなみに、主人公の姉妹同様、私も幼少の頃、『えんどうまめの上に寝たお姫様』の話に違和感を抱きましたが、私の場合の感想は、「人のおうちで寝かせてもらって、寝心地が悪かったと文句を言うのは、育ちのいいお姫様のすることなのだろうか?」ということでしたemoji ←そう思いません!?


以下、ワタシ的にはネタバレな感想です!

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『ふる』西加奈子



ふる』西加奈子

池井戸花(か)しす、二十八歳。職業はアダルトビデオへのモザイクがけ、趣味はICレコーダーでの隠し録り。「いつだってオチでいたい」と望み、過去を愛おしみ、誰の感情も害さないことにひっそり全力を注ぐ毎日だった。だがそんな彼女に訪れた変化とは―。過去、現在、そして未来が、新しい「今」とつながる、奇跡の物語。
(文庫裏の紹介)

↓あとがきより↓

「この作品を書いている間、私はとてもふわふわしていた。
浮き足だっていたとか、心ここにあらず、というような意味のふわふわではなく、なんだろう、タイトルのように、ふってきた何かを必死で受け取っているような、そんな執筆期間だった。」
「つまり、「それ」が何かを、ちっとも説明出来なかった。ただ書きたいという想いだけがあった。」
「今回改めて「ふる」を読み返してみて、私は「いのち」のことを書きたかったのだなと思った。全部であり、全部の一部に過ぎない「いのち」を、「いのち」の予感を孕(はら)んだ女性器とより合わせて書きたかったのだ。」

   ・   ・   ・

初・西加奈子さんでした!

ウェブデザインを手がける会社で、外国の「男女がまぐわっている動画」の作品紹介用に、女優の性器の部分にモザイクをかける仕事をしている「花しす」。の、今と過去、白いふわふわと新田人生。

人生における「人との関わり」、覚えていること・忘れてしまうこと、今の自分を作っている「過去の記憶」。

過去と現在が交互に(とは限りませんが)登場する感じ、繋がりがあるような ないような感じ、とても好きなんですが、最後の部分で、根幹からの共感というまでの感覚がなかったです。私は。これって、自分の中のどこかと、感覚的に ピタっと繋がったら、カタルシスなんじゃないかしら? (どうなんでしょう…)。でも興味深い小説でした。

西加奈子さん、また読んでみようっと。


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お勧めあったら教えてくださーい♪

  

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『カラフル』森 絵都


『カラフル』森 絵都

生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真(まこと)の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる……。老若男女に読み継がれる不朽の名作。 解説・阿川佐和子 (文庫裏の紹介)

図書館で借りたら、背表紙に「高学年100選」というシールが貼ってありました。うん、若い人たちに読んでみてもらいたいかも!  本好きの人たちは、勧められなくても いつかきっと出会って読むでしょうけど、そうじゃない人たちにも、読むきっかけになったらいいなと思います。

とっても いいお話でした。

すごく若い時って、いろいろアンバランスで自分を持て余して、周りと合うとは限らないし それに対処できるだけの処世術もまだなくて、よく分からないままに怒られたり浮いちゃったり、生きていかなきゃいけない世界(家庭とか学校とか)は狭くて、そこにいなきゃいけないのは人生のうちの ほんの数年だけど、まるで永遠のように長い。

「ホームステイ」みたいに考えることができたら楽になること、けっこう たくさんあるんじゃないかしら。と思いました。

どうでもいいけど、「天使」と「輪廻転生」が共存する世界観、日本っぽいですよね~ キリスト教と仏教が混ざってる! (ちなみに私は死んだら天国に行きたいので、輪廻転生は遠慮したいです。それか「消滅」でお願いしたい)。

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映像化されていることを、阿川佐和子さんの解説で知りました。アニメ版もあるんですね!
 

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『真夏の方程式』東野圭吾



真夏の方程式』東野圭吾

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とはーー。(文庫裏の紹介文)

適当に選んだら、『ガリレオ』の湯川さんシリーズでした☆

夏休みを海で過ごすことになった小学生の恭平、
旅館を経営する伯母・川端節子と夫の重治。
その娘で、年の離れた恭平のいとこ、成美。
成美と共に海を守る活動をする沢村。
成美の同級生で地元の警察に勤める西口。

少年の、ひと夏の物語、でしょうか。
(この少年、また登場してほしいですね~)。

ネタバレかもですが、海底資源のために海を掘り返すこと、が
問題なのかと思ったら、全然 違いました

ペットボトルロケットのアイデアがすごいemoji


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『ブルースカイ』桜庭一樹



ブルースカイ』桜庭一樹

1627年、魔女狩りの嵐が吹き荒れるドイツ・レンスで10歳の少女マリーは、「アンチ・キリスト」と遭遇する。2022年、近未来のシンガポールで、青年のディッキーは、かつて絶滅したはずの「少女」という生物と出会う。そして、2007年、鹿児島。私は、青い空の下にいた―。三つの空を見た、ある少女にまつわる物語。 (文庫裏の紹介)

「少女」とは何か、を第2テーマに、
1人の少女と3つの世界を描く、ええと、SFファンタジーでしょうか。

ドイツ編、シンガポール編が かなり好きでした!

「少女」の名前が「ブルースカイ」に“翻訳”されるというのが
個人的に非常に面白かったです。ザ・機械翻訳!


桜庭一樹さん、『私の男』しか読んでいないんですが、
ほかも読んでみようかなー。(作風の違いにビックリでした!!)


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