忍者ブログ

本読みの記録 乱読の記録です。

RSS TWITTER RssTwitter

『手のひらの楽園』宮木あや子


『手のひらの楽園』
宮木あや子


『校閲ガール』宮木あや子さんの、高校生モノ。

主人公は、工業高校?の「エステティック科」に通う女の子。高校は長崎県にあり、彼女は近くの島「松乃島」出身で、寮暮らし。家庭の事情あって貧乏さん。

「ほのぼの」と、成長と、家庭の事情の謎がとけていくことと。

んーと、個人的な印象ですが、『校閲ガール』ほどの勢いは なかったかなー? 島の高校生という設定だけで眺めると、辻村深月さん『島は僕らと』の印象が強かったり。

初めて人を好きになっていく感じが、とてもよかったです! 人との距離感が分からないけれど外連味のない、まっすぐな友麻は気持ちがいいし。

単行本で読んだんですが、文庫で、どなたかの解説付きで読みたいな!


 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

PR

『東京タワー』江國香織



『東京タワー』
江國香織


大学生の透は恋の極みにいた。年上の詩史と過ごす甘くゆるやかなひと時、世界はみちたりていた。恋はするものじゃなく、おちるものだ。透はそれを、詩史に教わった。(…)

大学生の透と、母の友人である詩史。
透の友人、耕二と、年上の人妻、喜美子。(同世代の恋人もいる)。

耕二と喜美子の恋愛模様が生々しく、透と詩史の関係がそうでないのが対照的で、印象的でした。

前者は欲望を抑えられず、しょっちゅう会ってはホテルに行ってる。後者は会ってもらえず、会えてもすぐ帰られちゃう。プラトニックに近いくらいの。肉体的と、観念的。どちらも恋の形。

男子2人の性格なのか、女性2人の性格なのか。

喜美子が30代、詩史が40代なのも、違いの1つでしょうか。

30代の女性って、完全に、恋愛に対して「現役」ですよね。(40代が そうじゃない、とは言いませんが)。30代が一番、“強い”んじゃない? という気もします。色々な意味で。20代の頃みたいな面倒な虚栄心が薄れ、気持ちで動けるという強みとか。分かんないですけど。

透の就職に関する申し出について、個人的に、すごく嫌だと思ってしまいました。何を甘えているんだ、この世間知らずは… 恋愛という意味でも、自分の退路を断っている気がする。(それが目的なのかしらん?)


↓ 映画版!


↓ コレ好きでした~ なつかしい。
 

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『ノワール-硝子の太陽』誉田哲也



『ノワール-硝子の太陽』誉田哲也

沖縄での活動家死亡事故を機に「反米軍基地」デモが全国で激化した2月、新宿署の東弘樹警部補は、「左翼の親玉」を取調べることに。その直後、異様な覆面集団による滅多刺し事件が起こる。被害者は歌舞伎町セブンにとってかけがえのない男――社会に蔓延る悪意の連鎖を断ち切るべく、東とセブンの共闘が始まる!

『ルージュ』は姫川、『ノワール』は東と歌舞伎町セブンの話でした!

『歌舞伎町セブン』や『国境事変』はアジア問題のイメージだったと思うんですが、『硝子の太陽』のシリーズは沖縄米軍基地と地位協定問題。なるほど。

いろいろ読み返したい感じです。


  

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『ルージュ: 硝子の太陽』誉田哲也


『ルージュ: 硝子の太陽』
誉田哲也


世田谷区祖師谷で起きた母子三人惨殺事件。被害者が地下アイドルだったこともあり、世間の大きな注目を集めていた。真っ先に特捜本部に投入された姫川班だが、遺体を徹底的に損壊した残虐な犯行を前に捜査は暗礁に乗り上げる。やがて浮上する未解決の二十八年前の一家四人殺人事件。共通する手口と米軍関係者の影。玲子と菊田は非道な犯人を追いつめられるのか!?


誉田哲也さん、久しぶりに読みました!
姫川シリーズも久しぶり。

相変わらず、残忍な犯罪、グロい描写がすばらしいです…。

雨の夜、
拳銃を使った事件、
犯人の異常性、残虐性。
地下アイドル。

ガンテツ、相変わらず腹立つ~

姫川班の、姫川と菊田以外の性格を よく覚えていなかった+『ジウ』シリーズの詳細が記憶の彼方だったため、面白さを味わい尽くせていない感がありますが、それでも面白かったです!

ノワールも楽しみです。

 


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『虐殺器官』伊藤計劃


『虐殺器官』伊藤計劃

前々から気になっていたコチラ、やっと読みました!

重そう、残酷そう、ツラそう、と思って ずっと躊躇っていたのですが、そんな印象よりも、圧倒的に面白かった!

近未来、9.11後のテロとの戦い。
各地で起こる大規模虐殺。
情報管理社会。

情報軍 特殊検索群i分遣隊。
ジョン・ポール
サラエボ核爆弾テロ

文体が、どこか翻訳小説っぽくて独特の雰囲気でした。

筆者、亡くなっているんですね…



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『毒草師』高田崇史



『毒草師』高田崇史

『伊勢物語』になぞらえて、<毒草師>御名形史紋(みなかたしもん)が、密室からの連続失踪事件を解き明かす!「恐ろしいのは毒草ではなくて人間です」。名家・鬼田山家で、「1つ目の鬼を見た」と言い残し、施錠された離れから家人が次々と失踪する事件が発生。さらに長男・柊也が何者かに毒殺され……。関係者全員を前に、古今東西の薬と毒に精通した<毒草師>を名乗る男・御名形史紋が、鮮やかすぎる推理を披露する! (サイトの紹介より)

軽~~~いタッチの推理もの。

面白かったんですが、タイトルになっている「毒草師」の存在が唐突というか、あまり必要性を見いだせない立ち位置で、不思議な感じ! (その割には人となりの設定が やけに奇異だし)。

…と思ったら、これ、シリーズのスピンオフなんですね。(QEDというシリーズみたいです。単行本で読んだので、文庫の表紙にある『QED Another story』という情報が入っていませんでした)。

QEDも毒草師もシリーズになっているようなので、読んでみようっと。

以下、文字がグレーの部分、ネタバレです。

見るからに(読むからに)怪しい人が、やっぱり怪しかったです。これで彼女がただのマドンナ役だったら意味不明すぎるから、まあ、よかったのかな…? 

あと、「一つ目」の真相にビックリ。
そんなことって、あるんだ!?

ところで、物語の中の「祖父母の時代」に、ちょっと混乱するワタシ… この物語の「祖父母世代」は、友達の家に「マンガ」がある。その息子(親世代)が昭和54年(1979年)に「当主」。祖父母の時代は「遙か昔ー おそらくは明治の終わりの頃」。

何を混乱しているかと言うと、「友達の家にマンガがあり、読みふけってしまって帰りが遅くなる」という状況を、すごく今っぽく感じてしまったから。今の単行本を想像してしまっていたんですが、ペラペラの、綴じた、「漫画」を想像しなきゃいけなかったんでしょうね。

っていうか、狙いなんだと思いますが、

作者は1958年生まれとのことなので、物語の中の「親世代」が、ご自身より ちょっと上、という感じなのでしょうか。


↓QEDシリーズ1作目はコレらしい。(同時に作者のデビュー作)。シリーズ、たくさんあるみたいですね!


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『図書館の魔女』高田大介

 
『図書館の魔女』高田 大介

友人から借りたコチラ、読み終わりました。
すっごい面白かったです!!!!!

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声をもたないうら若き少女だった―。ファンタジー界を革新する大作、第45回メフィスト賞受賞作。(サイトの商品説明)

単行本だと、分厚い上下2冊。
文庫だと普通~分厚いもの4巻。

濃厚な物語世界…。

高校時代から本の貸し借りをして一緒に読んできた友人が「超おすすめ!」ということで貸してくれたんですが、ああ、彼女は こういう濃厚な物語世界が好きだよねぇ。と、つくづく。(いしいしんじ とか!)

どんどん読んでしまうんですが、どんどん読んでしまうのが もったいないような気がしたり、あとで伏線の確認に戻ることになったりしそうで、かなりゆっくり読みました。

(実は去年末に借りてお正月に読み始めていたのですが、途中、図書館に予約していた別の本を先に読んじゃったりした都合もあり、3月に入って やっと読破)。

えらく時間がかかりましたが、ものすごーく楽しめました!

続編も楽しみですemojiemojiemoji


↓続編
 

↓いしいしんじ
 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『恐怖小説 キリカ』澤村伊智


『恐怖小説 キリカ』澤村伊智

人間が一番怖い―。あなたの日常を侵食する究極のサイコ・サスペンス! ホラー小説の新人賞を獲得し、僕は出版に向けて準備をはじめた。隣にはいつも支えてくれる最愛の妻。順風満帆な日々が続くと思われたが、友人の一人が「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、嫌がらせをはじめる。ストーカー行為、誹謗中傷の手紙、最悪の贈り物。やがて… (出版社の内容紹介を一部編集)。


『ぼぎわんが、来る』『ずうのめ人形』の次に、何も知らずに「怖そうかな」という理由だけで選んだのですが、そのくらいの感じ、事前情報ナシで読むのが一番、いいかもしれません。

ホラーというか、サイコ系。
うん、人間が一番、こわい…。

あと、ハエのくだりが怖かった!!


↓ 以下、グレー色部分、ネタバレ気味です。↓

冒頭、ひどく軽い感じ、プラス、体験記?エッセイ? っぽい感じで「あれ? 求めてるのと違う?」と思ったんですが、どんどん読めて面白かったです。ご自身もディスっている(笑) 3部構成も、私は好きー☆ 

作家さんや出版社が実名で出るのもすごいし、最後に〈参考・引用文献〉として、本文に登場する作品名が未発表作品として載ってるのも驚きでした。これも、実際のご友人と、その作品ってことですよね。リアル~。

また、新人賞受賞→出版のあれこれ、タイトルにまつわるアレコレなど、業界裏話(でもないのかしら?)的なものも興味深かったです。


ある意味、荒唐無稽なんですが、かつて、このブログに書いた ある小説の感想について、作家さん本人からツイッターで文句めいた反応がありビックリした身としては、「あ… あるかも…?」という感じがしてコワイ。


というわけで、読んだ方には分かる、この小説の感想は、「すっごい面白かった!」「澤村伊智さんって、すごい!」「天才!! 最高!!」です^^v


 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『ずうのめ人形』澤村伊智


『ずうのめ人形』澤村伊智

その物語は、人を殺す――。『ぼぎわん』に続く、比嘉姉妹シリーズ第2弾!
オカルト雑誌で働く藤間が受け取った、とある原稿。読み進めていくと、作中に登場する人形が現実にも現れるようになり……。迫りくる死を防ぐために、呪いの原稿の謎を解け。新鋭が放つ最恐ミステリ!
 (Amazonの商品説明)

『ぼぎわんが、来る』の比嘉姉妹シリーズ第2弾! ということで読んでみました。

ねえちゃんは ほとんど出てこなくて、真琴と、もう1人が絡むお話でした。(お姉さんの物語を読んでみたい!)

ホラー好きの中学生、里穂と ゆかりちゃん。
藤間と、藤間に小説を読ませる岩田。
野崎さんと真琴。
本当になってしまった都市伝説。

「貞子」は、みんな当然 知ってるよね? という前提で話が進んでいくことに、ちょっとビックリしました。ホラー小説を読む人なら、『リング』は知ってるよね? という認識? もっとも、その「小説」を懸賞に応募した際のコメント(作中のエピソード)に「既存の作品に頼る安易な姿勢が×」との選評があったので、そのあたりも、「中学生が書いた」拙さの表現なのでしょう。おもしろい。

だいぶネタバレなので色を薄くしますが、

地中から出てきて、下にいる人、みんな巻き添えって怖すぎ!

怨念のようなものを持った人が語ったり記すことで、ただの都市伝説が命を持ってしまうって、怖いような、そういうものかもしれないと納得するような。

そして、「彼女」の本質と、最終的な着地点が うすら寒くて、こわーーーいemoji



ヒドい父親が出てきました。(身勝手な母も)。
『ぼぎわん』も、イクメンを気取るバカ男が出てきましたが、この作者は、そういう「家庭内の歪み」に注目する感じなのでしょうか。この人が、母親の怨念を描いたら怖そうだ… (もうあるかしら!?)

結局、怖いのは人間、っていうことなのかしら。


 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

『ぼぎわんが、来る』澤村伊智


『ぼぎわんが、来る』澤村伊智

幸せな新婚生活を送る田原秀樹のもとにやってきた、とある来訪者。そこから秀樹の周辺で様々な怪異―後輩の不審死、不気味な電話―が起こる。愛する家族を守るため秀樹は比嘉真琴という霊能力者を頼るが!? (商品説明より)

映画「が、来る」の原作。

映画館で「が、来る」の予告を何度も観て興味を持ったのですが、映像は怖そうなので原作を読んでみました。

冒頭が、ものすごく怖い!!!!!
全体的には、不可解な存在への恐怖も さることながら、人間が怖かったです。ゾゾゾ…。

そして「ぼぎわん」の語源は「ブギーマン」なんだ!? ←(ネタバレかもしれないので色を薄くしました)。へぇぇぇぇぇ。

章ごとに語り手が変わり、情報を補う構造。こういう構造、大好きなので堪能しました。また、映画のキャストを当てはめながら読んだのですが、ものすごくピッタリに感じ、とてもよかったです。

比嘉姉妹シリーズ第2弾もあるようなので、読んでみようと思います!

なお、本作は第22回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作。過去の受賞作には『パラサイト・イブ』『ぼっけえ、きょうてえ』などがあるようです。おぉー。




  

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

拍手[0回]

Clear