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本読みの記録 乱読の記録です。

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『砂漠』伊坂幸太郎


『砂漠』伊坂幸太郎

入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。(文庫裏の解説)

淡々とした、大学生の生活。

友達って、意外と「偶然によるもの」が大きいですよね。最後の完爾くんの言葉が、まさにそんな感じ。でもなぜか、ちゃんと出会うべき人と出会う。不思議なものです。

淡々としていて、「ふうん」という感じで読んでいたのですが、途中から「読み終わりたくない。この話が終わって欲しくない」という感情がふくらみました。彼らの存在が大きくなっちゃったのかな。

春夏秋冬の使い方が「なるほど!」でした!



伊坂幸太郎、私は これがとても印象的です。

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『黄泉がえり』梶尾慎治


『黄泉がえり』梶尾慎治

あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。「泣けるリアルホラー」、一大巨編。


辻村深月「ツナグ」とか、そういう系の感動系かと思ったら、けっこうSFでした! 

SFなような、ファンタジーなような? 途中、ホラーに寄るか? と思った展開もありましたが、そこだけでした。(そういう意味では、何を期待して読んでいいか分からなくなって、ちょっと混乱したかな… 最後が私にはあっけなく感じられましたし)。

作者は熊本の方だそうで、舞台も登場人物も熊本の人たち。熊本から全く出ない「ご当地」もの(?)です。熊本の言葉で話すキャラたち、とても好きでした。(若者、高校生とかの言葉づかいは不自然な気がしましたが…)

これ、1999年4月~ 熊本の新聞で連載された小説だそうです。もっと最近かと思った! 

お役所の混乱が描かれているのが、すごくよかったです!


映画化されてますよね。


続編もあるらしい!


辻村深月さん「ツナグ」。

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『絶叫』葉真中 顕


『絶叫』葉真中 顕

その部屋には、死の海が広がっていた。マンションで孤独死体となって発見された女性、鈴木陽子。女性刑事、奥貫綾乃が彼女の足跡を追う。

事件のこと、捜査の様子や関係者の証言と、鈴木陽子の生涯が順番に語られる刑事小説。「鈴木陽子の地味な人生」が本当に相当、地味、プラス、母親がイヤな感じで、最初は「うーん」という感じだったのですが、途中から、というか陽子が就職するくらいからなので、けっこう早い段階ですが、すっごい面白くなってきて、仕事そっちのけで続きを読みたい! と思うくらいでした。

陽子の出生年が1973年。わたし、同世代なんですが、彼女の高校以降の進路に関して「このころの女子の大学進学率はまら20パーセントに満たない程度だ」とあり、「そ、そうなの!?」と思いました。私が東京にいたからか、もっと全然高いイメージだったので…。

孤独死と、平凡で地味な人生と、「人生は自然現象」と笑う、自殺した弟の幻想。

あんなふうに、悪い方に(運が悪いほうに)流されていく人生、本当に本当に嫌だなぁ。

タイトルが「絶叫」なので、最後、思わず絶叫しちゃうような何かがあるのかな? と思ったのですが、そういうわけではなかったです。

でも、最後のトリックには、なーるほど!! という感じ。さらに「そこにつながるのか!」という驚きもあり。(最後の前、「あなた」と「わたし」にちょっと混乱してしまいましたがemoji )

つらい話ですが、おもしろかったです!


ドラマもあった!
びっくり。


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『月の炎』板倉俊之


『月の炎』板倉俊之


すっごい よかったし、面白かった!

主人公は小学生。

少年たちの、ご近所でのちょっとした冒険譚+謎解きかと思ったら、それだけじゃ終わりませんでした。正義感とか正義とか、思いやりとか犠牲とか。

インパルスの板倉さんです。この方の小説を読むのは『トリガー』『蟻地獄』に続き3冊目。どれも超面白かったけど、これが一番、人に勧めやすいかな(笑)

 

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『手のひらの楽園』宮木あや子


『手のひらの楽園』
宮木あや子


『校閲ガール』宮木あや子さんの、高校生モノ。

主人公は、工業高校?の「エステティック科」に通う女の子。高校は長崎県にあり、彼女は近くの島「松乃島」出身で、寮暮らし。家庭の事情あって貧乏さん。

「ほのぼの」と、成長と、家庭の事情の謎がとけていくことと。

んーと、個人的な印象ですが、『校閲ガール』ほどの勢いは なかったかなー? 島の高校生という設定だけで眺めると、辻村深月さん『島は僕らと』の印象が強かったり。

初めて人を好きになっていく感じが、とてもよかったです! 人との距離感が分からないけれど外連味のない、まっすぐな友麻は気持ちがいいし。

単行本で読んだんですが、文庫で、どなたかの解説付きで読みたいな!


 

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『東京タワー』江國香織



『東京タワー』
江國香織


大学生の透は恋の極みにいた。年上の詩史と過ごす甘くゆるやかなひと時、世界はみちたりていた。恋はするものじゃなく、おちるものだ。透はそれを、詩史に教わった。(…)

大学生の透と、母の友人である詩史。
透の友人、耕二と、年上の人妻、喜美子。(同世代の恋人もいる)。

耕二と喜美子の恋愛模様が生々しく、透と詩史の関係がそうでないのが対照的で、印象的でした。

前者は欲望を抑えられず、しょっちゅう会ってはホテルに行ってる。後者は会ってもらえず、会えてもすぐ帰られちゃう。プラトニックに近いくらいの。肉体的と、観念的。どちらも恋の形。

男子2人の性格なのか、女性2人の性格なのか。

喜美子が30代、詩史が40代なのも、違いの1つでしょうか。

30代の女性って、完全に、恋愛に対して「現役」ですよね。(40代が そうじゃない、とは言いませんが)。30代が一番、“強い”んじゃない? という気もします。色々な意味で。20代の頃みたいな面倒な虚栄心が薄れ、気持ちで動けるという強みとか。分かんないですけど。

透の就職に関する申し出について、個人的に、すごく嫌だと思ってしまいました。何を甘えているんだ、この世間知らずは… 恋愛という意味でも、自分の退路を断っている気がする。(それが目的なのかしらん?)


↓ 映画版!


↓ コレ好きでした~ なつかしい。
 

 

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『ノワール-硝子の太陽』誉田哲也



『ノワール-硝子の太陽』誉田哲也

沖縄での活動家死亡事故を機に「反米軍基地」デモが全国で激化した2月、新宿署の東弘樹警部補は、「左翼の親玉」を取調べることに。その直後、異様な覆面集団による滅多刺し事件が起こる。被害者は歌舞伎町セブンにとってかけがえのない男――社会に蔓延る悪意の連鎖を断ち切るべく、東とセブンの共闘が始まる!

『ルージュ』は姫川、『ノワール』は東と歌舞伎町セブンの話でした!

『歌舞伎町セブン』や『国境事変』はアジア問題のイメージだったと思うんですが、『硝子の太陽』のシリーズは沖縄米軍基地と地位協定問題。なるほど。

いろいろ読み返したい感じです。


  

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『ルージュ: 硝子の太陽』誉田哲也


『ルージュ: 硝子の太陽』
誉田哲也


世田谷区祖師谷で起きた母子三人惨殺事件。被害者が地下アイドルだったこともあり、世間の大きな注目を集めていた。真っ先に特捜本部に投入された姫川班だが、遺体を徹底的に損壊した残虐な犯行を前に捜査は暗礁に乗り上げる。やがて浮上する未解決の二十八年前の一家四人殺人事件。共通する手口と米軍関係者の影。玲子と菊田は非道な犯人を追いつめられるのか!?


誉田哲也さん、久しぶりに読みました!
姫川シリーズも久しぶり。

相変わらず、残忍な犯罪、グロい描写がすばらしいです…。

雨の夜、
拳銃を使った事件、
犯人の異常性、残虐性。
地下アイドル。

ガンテツ、相変わらず腹立つ~

姫川班の、姫川と菊田以外の性格を よく覚えていなかった+『ジウ』シリーズの詳細が記憶の彼方だったため、面白さを味わい尽くせていない感がありますが、それでも面白かったです!

ノワールも楽しみです。

 


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『虐殺器官』伊藤計劃


『虐殺器官』伊藤計劃

前々から気になっていたコチラ、やっと読みました!

重そう、残酷そう、ツラそう、と思って ずっと躊躇っていたのですが、そんな印象よりも、圧倒的に面白かった!

近未来、9.11後のテロとの戦い。
各地で起こる大規模虐殺。
情報管理社会。

情報軍 特殊検索群i分遣隊。
ジョン・ポール
サラエボ核爆弾テロ

文体が、どこか翻訳小説っぽくて独特の雰囲気でした。

筆者、亡くなっているんですね…



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『毒草師』高田崇史



『毒草師』高田崇史

『伊勢物語』になぞらえて、<毒草師>御名形史紋(みなかたしもん)が、密室からの連続失踪事件を解き明かす!「恐ろしいのは毒草ではなくて人間です」。名家・鬼田山家で、「1つ目の鬼を見た」と言い残し、施錠された離れから家人が次々と失踪する事件が発生。さらに長男・柊也が何者かに毒殺され……。関係者全員を前に、古今東西の薬と毒に精通した<毒草師>を名乗る男・御名形史紋が、鮮やかすぎる推理を披露する! (サイトの紹介より)

軽~~~いタッチの推理もの。

面白かったんですが、タイトルになっている「毒草師」の存在が唐突というか、あまり必要性を見いだせない立ち位置で、不思議な感じ! (その割には人となりの設定が やけに奇異だし)。

…と思ったら、これ、シリーズのスピンオフなんですね。(QEDというシリーズみたいです。単行本で読んだので、文庫の表紙にある『QED Another story』という情報が入っていませんでした)。

QEDも毒草師もシリーズになっているようなので、読んでみようっと。

以下、文字がグレーの部分、ネタバレです。

見るからに(読むからに)怪しい人が、やっぱり怪しかったです。これで彼女がただのマドンナ役だったら意味不明すぎるから、まあ、よかったのかな…? 

あと、「一つ目」の真相にビックリ。
そんなことって、あるんだ!?

ところで、物語の中の「祖父母の時代」に、ちょっと混乱するワタシ… この物語の「祖父母世代」は、友達の家に「マンガ」がある。その息子(親世代)が昭和54年(1979年)に「当主」。祖父母の時代は「遙か昔ー おそらくは明治の終わりの頃」。

何を混乱しているかと言うと、「友達の家にマンガがあり、読みふけってしまって帰りが遅くなる」という状況を、すごく今っぽく感じてしまったから。今の単行本を想像してしまっていたんですが、ペラペラの、綴じた、「漫画」を想像しなきゃいけなかったんでしょうね。

っていうか、狙いなんだと思いますが、

作者は1958年生まれとのことなので、物語の中の「親世代」が、ご自身より ちょっと上、という感じなのでしょうか。


↓QEDシリーズ1作目はコレらしい。(同時に作者のデビュー作)。シリーズ、たくさんあるみたいですね!


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