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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『仄暗い水の底から』鈴木 光司



『仄暗い水の底から』鈴木 光司

大都市(メトロポリス)の欲望を呑みつくす〈水たまり〉東京湾。ゴミ、汚物、夢、憎悪……あらゆる残骸が堆積する〈埋立地〉。この不安定な領域に浮かんでは消える不可思議な出来事。実は皆が知っているのだ……海が邪悪を胎んでいることを。
「リング」「らせん」「ループ」の著者が筆力を尽くし、恐怖と感動を呼ぶカルトホラーの傑作。
(文庫裏の解説)


東京湾と水をテーマにした短編集。
「リング」「らせん」は読みましたが、
そういえばコレは読んだことなかったなーと思い読んでみました^^ 

ええと、あんまり怖くなかったです。
怖さを期待しすぎたか、それとも
私の感性がやせ細ってしまったのか…? (うぅっemoji)

ここから怖くなりそう! どうなるんだろう! というところで
ハシゴを外されてしまう印象だったり。


以下、自分のためのメモです。

・プロローグ
・浮遊する水:マンションとエレベーター、キティちゃんのバッグ。
・孤島   :第六台場に島流し。(感想:えぇー…!?)
・穴ぐら  :船乗りと息子、消えた妻。
・夢の島クルーズ:先輩夫妻のクルーザー。(感想:
・漂流船  :これ、ドラマにしたら面白そう!
・ウォーター・カラー:カラフルな髪の毛が水に泳ぐイメージがゾゾゾ~
       …だっただけに、オチで現実に引き戻されてビックリemoji
・海に沈む森:ケイビングクラブの探検。これ好き!
・エピローグ:観音崎、72歳の佳代。


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ほのぐらい ループ ホラー

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『増山超能力師事務所』誉田哲也


『増山超能力師事務所』
 誉田哲也

日暮里駅から徒歩10分。ちょっとレトロな雑居ビルの2階にある増山超能力師事務所―。所長の増山率いる、見た目も能力も凸凹な所員たちは、浮気調査や人 探しなど、依頼人の悩み解決に今日も奔走。超能力が使えても、そこは人の子。異端の苦悩や葛藤を時にユーモラスに時にビターに描く人気シリーズ第1弾。 (Amazonの商品説明より)

超能力というものが認知され、「超能力師」なる資格(1級と2級あり)が存在する世界のお話。毛色の変わった探偵ものって感じでしょうか。

先日 読んだ『Qrosの女』でも思ったんですが、誉田哲也さんは最近(でもないかもしれませんが)、軽めの男子の登場が多いのでしょうか? 女子シリーズ(姫川とかドルチェの魚住さんとか)から、男子へ移行^^???

Chapter 1 初仕事はゴムの味
やっと超能力師2級に受かり、増山超能力師事務所に正式採用になった高原篤志の初仕事。年の離れたダンナの浮気相手は…

Chapter 2 忘れがたきは少女の瞳
増山超能力師事務所の若手ナンバーツー、中井健の幼少期と、家出少女の顛末。(ちなみに中井健はブサイクという設定らしい)。

Chapter 3 愛すべきは男の見栄
増山超能力師事務所に就職希望の中井明美。経理の朋江(元・蕎麦屋)と、立ち上げ当時の事務所の話。行方不明の男と政治家の闇。

Chapter 4 侮れないのは女の勘
心臓まひの変死体と小学生の女の子。所長の愛人、悦子(これは事務所の「公然の秘密」)。「川口の魔女」。警視庁の刑事、榎本。

Chapter 5 心理現象は飯のタネ
増山超能力師事務所から独立した河原崎晃。幸せな家庭で起きた超常現象、その調査。ダークマター測定機。

Chapter 6 面倒くさいのは同性の嫉妬
明美ちゃんの生い立ちと、幼なじみの純一。職場のいじめ、ことの発端。

Chapter 7 相棒は謎の男
刑事・榎本と所長・増山。2人の出会い、脳挫傷で倒れたと思われる、しかし外傷のない被害者。井山文乃の存在、増山の決意。

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『一瞬の雲の切れ間に』砂田 麻美


一瞬の雲の切れ間に』砂田 麻美

上司と不倫する契約社員・千恵子。
交通事故で息子を失った吉乃。
自動車事故の加害者になってしまった健二と美里 夫妻。
飯塚部長に突然、呼び出され戸惑う浩一。

それぞれの、日常と突然の出来事、それでも続いていかなくてはならない日常の物語。


…でしょうか。

Amazon の商品説明によると、「ある偶然が引き起こした、痛ましい死亡事故。突然の悲劇に翻弄される人間模様を、映画『エンディングノート』『夢と狂気の王国』の監督が独自の視点から描き出した連作短編集。 」とのことです。

淡々とした日常を描く、こういう感じ、好きなんですが、「交通事故死」という重い状況が入るため、さらさらとした恋愛小説とはいかず、周りとの関係や善意と戸惑いが浮き彫りになる感じ。

千恵子の友達「スジちゃん」、吉乃の仕事仲間「美津子」、
美里がアシスタントをしていた黒木と、ママ友の有ちゃんが印象的でした。


筆者が映画監督なんですね!
グザヴィエ・ドランがお好きなようです☆

以下、エピソードタイトルのメモです。

「夏、千恵子の物語」
「秋、吉乃の物語」
「冬、健二の物語」
「春、美里の物語」
「春、浩一の物語」


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ドランの中で、「わたしはロランス」のタイトルが登場していました!



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『蜃気楼の犬』呉 勝浩


蜃気楼の犬』呉 勝浩

江戸川乱歩賞作家による五つの警察連作小説。
県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲の人間は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことをこう呼ぶ―現場の番場。ルーキー刑事の船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく―。
(Amazonの商品説明より)

ふむ、面白かったです!
短編集なので、比較的軽く読める警察小説たち。

ルーキー船越(あだ名は「少年」)と、同期の「しゃかりき」前山藍のやりとりとか、
番場と年下の上司・葛井の関係とか、昔の仲間・マルボウの車谷との関係とか、
とても良い感じで好きでした☆

バンさん(番場)と、2回りもの離れた嫁「こより」(読書家)の「事情」とやらが気になるemojiemojiemoji

以下、内容のメモです。

「月に吠える兎」 『ラブ・レイシア』経営の黄谷緑里、パトロンの平山耕太。
「真夜中の放物線」芝原智成の落下死体、ギャンブル仲間。
「沈黙の終着駅」 加島和敏の転落死と、彼が介護していた多賀林蔵。
「かくれんぼ」  幼稚園にやってきた男、荻野先生、リサちゃん。
「蜃気楼の犬」  阿多留(あだる)市の目抜き通りで起きた連続射殺事件。

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↓こよりが読んでいる、という設定で名前が登場する本たち!

 


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『私が語りはじめた彼は』三浦しをん


私が語りはじめた彼は』三浦しをん

私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」 は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめ て、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。 (文庫裏のあらすじ)

ある人物を周囲の証言で描く『悪女について』(有吉佐和子) 的なものを想像していたのですが、周りの人が1人の人物を語るのではなく、「周りの人の話」でした。

冒頭の、寵姫と臣下の密通を独特のやりかたで罰した皇帝の話が印象的!

以下、エピソードタイトル&覚え書きです。

「結晶」:先生(村川)の家を訪れた弟子・三崎。村川の妻、三崎の恋人。太田晴美。
「残骸」:飴屋真沙子、その婿。父親。首都高のための用地買収。ウサギ。
「予言」:村川呼人、両親の離婚。バイク、椿、父とおばさんと娘たち。
「水葬」:村川綾子の観察。渋谷、五反田、佐原直絵。おつけもの。
「冷血」:律(化学教師)、ほたる、義理の妹の死について。トカゲ。
「家路」:先生の死。妻の伊都と奥村くん。迷子のお年寄り情報。

「予言」「水葬」「冷血」が好きでした☆
私はこの作者の、若者を描く感じが好きなのかもしれません。


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『チルドレン』伊坂幸太郎


チルドレン』 伊坂幸太郎

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の 数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。 (Amazonの商品説明より)

・バンク
・チルドレン
・レトリーバー
・チルドレンⅡ
・イン

それぞれ別の場所に発表された短編たち。
でも繋がって、1つの小説になってる。

学生の陣内&フレンズと、12年後の陣内&職場の同僚。

この本は、話も面白かったですし、あちこちの“繋がり”(「伏線の回収」などという技術的な言葉より「繋がり」という言葉がピッタリな気がします)も楽しめましたが、それ以上に、「紡がれた言葉を読む楽しみ」がありました。文章を“読むこと”自体が、とても楽しかった。

以下、自分のためのメモです。

・バンク:鴨居と陣内、銀行強盗。永瀬との出会い。
これだけ、韻を踏んだコーナータイトル(?)がついていました。(ジャンク、ギャング、パンク、パニック、アンプ、ランク、ゴング、ランプ、タンク、ロング、ヤング、キャンプ、ジャンプ)。

・チルドレン:家裁調査官の武藤と陣内。少年事件担当。
木原司朗とジャージ上下の父親、芥川龍之介「侏儒の言葉」

・レトリーバー:永瀬とベス、優子、失恋をした陣内。時が止まる駅前。

・チルドレンⅡ:家事事件担当に移った武藤。陣内と居酒屋「天々」。明くん。離婚調停中の大和夫妻。陣内のバンド。

・イン:永瀬とベス、優子。駅前のデパートの屋上。陣内のバイト。

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映像化されてた!

 

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『校閲ガール ア・ラ・モード』


校閲ガール ア・ラ・モード
 宮木 あや子

出版社の校閲部で働く河野悦子(こうの・えつこ)。部の同僚や上司、同期のファッション誌や文芸の編集者など、彼女をとりまく人たちも色々抱えていて……。日々の仕事への活力が湧く、ワーキングエンタメ第二弾!  (Amazonの商品説明より)

宮木あや子さん『校閲ガール』の、第2弾というか、スピンオフ?
『校閲ガール』の主人公、悦子を「取り巻く人々」のお話でした。

(『校閲ガール』、私の感想はコチラ!→ )

森尾と藤岩の話が好きでした~♪
がんばれ、働く若い女性!

第一話 校閲ガールのまわりのガール・森尾
第二話 校閲ガールのまわりのガールなんだかボーイなんだか・米岡
第三話 校閲ガールのまわりのガールというかウーマン・藤岩
第四話 校閲ガールのまわりのサラリーマン・貝塚
第五話 校閲ガールのまわりのファンジャイ
番外編 皇帝の宿

森尾→景凡社、悦子の憧れであるファッション誌のエディター。
   (ちなみに悦子の憧れ雑誌は「Lassy」)。
   モード誌「un jour(アンジュール)」の八剣さんがナイス!
   ハイファッション雑誌に対して「実売誌」って言い方があるんですね~
米岡→悦子の同僚、オシャレボーイ(だかガールだか)米岡と、印刷会社の正宗くん。
藤岩→文芸編集部「テツパン」の彼氏登場!
貝塚→文芸編集部の先輩、濱野が いい感じっすね☆ 
   賞レースの裏側「待ち会」とか、米岡の話にでてくる銀座のクラブの話とか、
   本当なら、出版業界ヤバすぎる(笑)
ファンジャイ→校閲部の茸原渚音。「ファンジャイ」=菌類。
  渚音は「しょおん」。007から、らしい。(ショーン・コネリー)。
  担当していた女性作家、桜川 葵。
皇帝の宿→ミステリー小説家、本郷大作の妻失踪時の話。
  皇帝の宿=インペリアル・ホテル、ですね。モチロン。

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『まほろ駅前番外地』三浦しをん


まほろ駅前番外地』三浦しをん

映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。ルルとハイシー、星良一、岡老人、田村由良ら、お馴染みの愉快な奴らも健在。多田・行天の物語とともに、曾根田のばあちゃんの若き日のロマンス「思い出の銀幕」や岡老人の細君の視点で描く「岡夫人は観察する」など、脇役たちが主人公となるスピンアウトストーリーを収録。 (Amazonの商品説明より)

面白かったです!!

以下、収録作品リスト&自分のメモ。

「光る石」       家の掃除とダイヤの指輪
「星良一の優雅な日常」 クスリ、天神山高校、清海ちゃんと猫。
「思い出の銀幕」    曽根田のばあちゃん(菊子さん)の思い出話
「岡夫人は観察する」  元気のない椿、幼い頃の行天、同窓会
「由良公は運が悪い」  行天はカラオケがうまい
「逃げる男」     キッチンまほろ、柏木亜沙子。
「なごりの雪」    インフルエンザ、「家庭と健康食品協会」

行天の過去(家庭/実家)が気になる…


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『まほろ駅前多田便利軒』三浦 しをん



まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん

ペットの世話、塾の送迎代行、納屋の整理、そんな仕事のはずだった-。
東京郊外のまほろ市で、けっこう真面目に便利屋を営む、しっかり者の多田啓介(瑛太)。
そんな多田のもとに、風変わりな同級生、行天春彦(松田龍平)が転がり込んできた。
1晩だけのはずが、行天は一向に出て行かず、多田はしぶしぶ便利屋の助手をさせることに。
こうして、水と油のような2人の奇妙な共同生活が始まった。 (Amazon、映画版の商品紹介より)


第135回(平成18年度上半期) 直木賞受賞作。
映画にもなりました。

まほろ(明らかに町田!)駅前の、“便利屋さん”の日常は、どうでもいいような雑用や ちょっと面倒な力仕事ばかり。かと思ったら、チンピラやら事件やらがどんどん絡んできて、あらまあ! という感じ☆

三浦しもんさんの文章は読みやすいですし面白いんですが、私は本作、ちょっとだけ入り込めない印象が残りました。何でかな。

曽根田のおばあちゃんとか由良くんのあたりは かなり好きな感じなんですが、チンピラとか刑事さんが絡んでくるあたり、淡々としすぎじゃない? みたいな。そんなのに遭遇して、そんなに淡々としててるってアリ!? という感じでした。

あるいは、彼らのような闇が、私の中にないからかもしれません。

続編(番外編?)の「まほろ駅前番外地」は、完全に入り込めました!


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『落下する花―“月読”』太田 忠司


落下する花―“月読”』太田 忠司

月読―それは、人が亡くなると現れる“月導”に込められた死者の最期の思いを読み取る特殊能力者だ。投身自殺した女子大生の月導に残されていた殺人の告白。それは若者たちの錯綜する思いが招いた悲劇だった―。表題作など4篇収録。月読・朔夜一心が活躍する傑作ファンタジック・ミステリー。 (Amazonの商品説明より)

長編『月読』(つくよみ)の続編に当たる、短編集。

朔夜さんの人柄と推理が良い感じで、とても好きでした。

月導(つきしるべ)に残されるのは、人が命を落とす前、最後に思ったことであり、それ以上でも以下でもない。家族や残された者は、そこに大きな意味を求めるけれど、そういうことではない。という設定が、何とも好きな感じです。人生って、最期って、きっとそんな感じなのでしょう。


〈内容のメモ〉

「落下する花」:大学で投身自殺した女子大生。
「溶けない氷」:伯母の月導(つきしるべ)と、伯母の形見の月導。
「般若の涙」 :交通事故で命を落とした母、会社会長の遺言と月読。
「そこにない手」:お箸みたいな月導。



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