『高丘親王航海記』渋澤龍彦
『高丘親王航海記』渋澤龍彦
貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。幼時から父・平城帝の寵姫・藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、エクゾティシズムの徒と化していたのだ。占城、真臘、魔海を経て一路天竺へ。鳥の下半身をした女、良い夢を食すると芳香を放つ糞をたれる獏、塔ほど高い蟻塚、蜜人、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは…。遺作となった読売文学賞受賞作。(文庫裏の解説)
いやあー、ステキでした!
堪能しました

渋澤龍彦の小説、好きなんですよね。
今回、渋澤龍彦が残した小説は少ないということを、解説で初めて知りましたが… (唯一の長編である本書『高丘親王航海記』と、4冊の短編集『犬狼物語』『唐草物語』『ねむり姫』『うつろ舟』の計5冊のみとのこと)。そうなんだ! 私は『ねむり姫』と『うつろ舟』を読んでいました。
ちなみに、マイ・ファースト・澁澤龍彦は、確か『世界悪女物語』。「ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラー・エッセイ集」です。(Amazonの商品説明より)。いっとき、そういうのが好きで、よく読んでいたんですよね…。
確か↓このへんも読んだような。
『悪女物語』よりサガンの『ボルジア家~』が先だったかも?
これ↓も、いつか観たいと思いつつ…
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