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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『光の帝国 常野物語』恩田陸


光の帝国 常野物語』恩田陸

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
(文庫裏の紹介)


2017年、最後に読んだ本になりました。
すばらしい作品で1年を締めくくれて幸せです!

本書、存在は以前から知っていたものの、サブタイトルから柳田国男を連想し、(もちろん、意識しての世界観でありタイトルなんですが)、何となく堅そう? 難しそう? と思っしまっていたんですが、実際は全然そんなことなくて、読みやすくて面白く、愛と現代への警鐘に満ちた、そして美しい物語たちでした。


【収録&自分のためのメモ】

大きな引き出し :「しまう」一家、光紀と記実子の姉弟。
二つの茶碗   :三宅篤(あつし)と小料理屋、美耶子。
達磨山への道  :神隠しの山、泰彦と克也、藍子、「たかはあつみ」。
オセロ・ゲーム :拝島暎子。「裏返す」。
手紙      :寺崎の書簡、「ツル先生」。
光の帝国    :ツル先生の分教場。
歴史の時間   :亜希子と春田記実子。雨の校庭。
草取り     :ビルや人の「草」。
黒い塔     :亜希子を襲う毎晩の悪夢。里帰り
国道を降りて… :川添律と、恋人の岬。フルートとチェロ。


「国道を降りて…」の最後、泣けました…

私は、少しずつどこかが繋がっている「連作短編集」という形式が大好きなのですが、本作は、そんな連作短編集でありながら、さらに全部の話の雰囲気がかなり違っていて面白かったです。

続編もあるようなので読んでみようっと♪
(特に、「裏返す」話の前後や裏を、もっと知りたい!)

解説は久美沙織さん。(なつかしい!)

作者が「あとがき」に書いていらっしゃる、影響を受けたというゼナ・ヘンダースン「ピープル」シリーズも読んでみたいです。


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