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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『ユートロニカのこちら側』小川哲


ユートロニカのこちら側』小川 哲
(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

アガスティアリゾート――マイン社が運営する、サンフランシスコ沖合の特別提携地区。そこでは住民が自らの個人情報――視覚や聴覚、位置情報などのすべて ――への無制限アクセスを許可する代わりに、基礎保険によって生活全般が高水準で保証されている。しかし、大多数の個人情報が自発的に共有された理想の街 での幸福な暮らしには、光と影があった。リゾート内で幻覚に悩む若い夫婦、潜在的犯罪性向により強制退去させられる男、都市へのテロルを試みる日本人留学生――SF新世代の俊英が、圧倒的リアルさで抉り出した6つの物語。そして高度情報管理社会に現れる“永遠の静寂(ユートロニカ)”とは。第3回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。

すっごい面白い! やばい!! と読み始めたのですが、だんだん失速してしまった印象。私が集中して読めていなかったのだと思いますが。途中から、章の前にはさみこまれる「新聞記事」パートもピンと来ず。残念…。

情報管理が行き届き、「その先」を読んだり確率から犯罪者を割り出すシステムが流通している社会において「そのシステムに馴染みきれない」人たちの話なのですが、システムの普及率と「馴染めなさ」のバランスが、私にはちょっと違和感だったみたいです。

いやでも、第一章は本当にほんとうに面白かったし、すごく好きなタイプのお話でした!!

それにしても、特別居住区の「特別感」と「ウソくささ」は恐ろしい(笑)!

「犯罪をなくす一番の方法は、法律をなくすこと」という言葉があり、はーナルホドと思ったり^^;


【自分のためのメモ】

第一章 リップ・ヴァン・ウィンクル: 特別区への移住を目標とし、それを果たした女性と、そのパートナー。特別区内のクリニック。「リップ・ヴァン・ウィンクル」というのは、コレ(Wiki)のことですね。アメリカ版浦島太郎?

第二章 バック・イン・ザ・デイズ: 父親と電車の中でやった「バンド」ゲーム。アガスティア・プロジェクトにテスターとして協力していた両親、そのデータから構築した立体映像。

第三章 死者の記念日: 刑事のスティーブンソン、殺人事件、ABMによる殺人事件の予防。(BAPという行動予測システム)。リサ。「男だったらーー」のルームメイト。

第四章 理屈湖の畔で: スケジュールをきっちり決めるのが好きなドーフマン。ABMのAクラス犯罪者リストのトップ、ラリー・ジェンキンス。精神的に脆く、特別区の居住許可が下りなかった母、変な形のアーチ。

第五章 ブリンカー: ユキとララ、スタジアム、刑事たち。

第六章 最後の息子の父親: ロバート・アーベントロート牧師と妻、教会を訪れる男、息子ピーターと孫ティモシー。

情報銀行(アガスティア・バンク)と情報等級、サーヴァント。


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