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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『雪が降る』藤原伊織


雪が降る』藤原伊織

母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の六篇。(文庫本、裏の解説)


すっごい良かったです!!
単純に好み、ということもありますし、本を読むことの楽しみを堪能しました。

「台風」:“人を殺した人間には、かつて一度しか合ったことがない。(中略)それがきょうは、あやうくふたりめを見るはめになるところだったーー” (本文冒頭)。中堅デベロッパーの中間管理職、吉井。移動になった元部下、西村。その上司、及川。そして回想される、“玉突き屋”での少年時代。兵藤と明子、早坂。

「雪が降る」: 志村の元に届いた突然のメール。同期のマーケティング部長、高橋。かつて思いを寄せた女性…。“クレームマニア”への対応のくだりが好きでした。使えない会社員って、いますよねぇ~(笑)

「銀の塩」: ショヘルは専門店で働くオーディオマニア。島村はその隣人。軽井沢とテニス。ベンガル語で「おはよう」は「シュプロヴァ」というらしいです☆

「トマト」:トマトが食べてみたかった人魚の話。変なの!(笑) でも好きでした、この話。(ちなみにすごく短いです)。

「紅(くれない)の樹」: 秦野会、若頭補佐・遠山の預かりだった堀江。隣に越して来た母子、田島幸枝と舞。『てのひらの闇』の前日談的な?と思いながら読んでいたのですが、そういうわけではないのかな? (でも名前が同じ? ←細かい内容が ウロ覚え…) 解説によると“『てのひらの闇』はこの作品をもとにして書かれたのだろう”とのこと。前のめりになって読んじゃいました!

「ダリアの夏」: 宅配便の配達アルバイト、野球、ダリアが咲き乱れる庭。女優と老人。少年。少年、がんばって生きろよ!!


解説は黒川博行さん。
「雪が降る」の陽子のメールがすごくいい、と書いていらっしゃるのですが、私はそこ、「そんなこと書く女、いる~?」と思ってしまいました。(ぶっちゃけ、そこだけは「寒っemoji」と思ってしまった^^;) 男性の求める「自分に思いを寄せてくれる理想の女」の行動? どうでしょうね。私に情緒がないだけかもしれませんemoji


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