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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『陰の季節』横山秀夫


陰の季節』横山秀夫

警察一家の要となる人事担当の二渡(ふたわたり)真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべもなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた…。「まったく新しい警察小説の誕生!」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第1弾。解説・北上次郎 (文庫裏の解説)

天下りなどの人事問題に真っ正面から取り組んで、選考委員の激賞を浴びた松本清張賞受賞作ほかテレビドラマ化されたD県警シリーズ (Amazonの商品説明より)

短編集です。

解説にもあるのですが、本作は、警察小説でありながら捜査畑の刑事が登場しません。主人公たちは、県警本部、警務部の人々。警務課、監察課、秘書課など。起こる「事件」は、警察内部のさまざまなこと。不祥事、タレコミ、内部処理。

スパイ小説みたいで面白かったです!

しかし、警察官というものの多くが、昇進のために「さしさわりなく」とか、周囲を蹴り落とすことばかり考えているとしたら悲しいですねぇ。


【自分のためのメモ】

「陰の季節」:“人事部屋”二渡の定期人事異動 名簿作成。人事パズル。
       3年前、刑事部長を最後に勇退し、警務課で用意した天下り先に
       収まった大物OBが、そのポストの任期が切れるのに居座ると言いだす…
「地の声」:監察官・新藤。「Q警察署 生活安全化の曽根和男がパブのママとできている」。
      警察内部にいると思われる密告者を探るため、新藤は機動隊時代の部下、
      柳を間諜として使うことを思いつく。
「黒い線」:D県警警務課、府警担当係長の七尾友子は、機動鑑識班の平野瑞穂巡査が
      無断欠勤しているとの連絡を受ける。平野は、犯人そっくりな「似顔絵」が
      犯人逮捕に結びつくという大手柄を立てたばかりだった。
「鞄」:警務部秘書課、課長補佐、柘植正樹。定例県議会を前に、一般質問における
    県議員からの質問に、県警本部長がとどこおりなく答えられるよう準備を行う。
   

警察OBの天下り先って、任期があるんですねー。(そして、何年かごとに新たな「天下り」がやってきて前の人は押し出される。合理的)。

議員が行う質問の原稿を、警察側の人間が書いたりするんですね!(ライターをやってる友人によると、外部のライターが書くこともあるようです。そうなんだ!!! 議員秘書とかが準備するんだと思ってましたemoji


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↓これがデビュー作になるみたいですね☆

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『あやし うらめし あな かなし 』浅田次郎



あやし うらめし あな かなし 』浅田次郎

子供の頃、伯母から聞かされた恐怖譚――。
月のない夜、奥多摩の霊山に建つ神官たちの屋敷を男女の客が訪れた。
思いつめた二人は、神主の説得の甲斐もなく屋敷内で心中を図ったという。
だが女は死に切れず、事切れた男の隣で苦しみながら生き続け……。
著者の母方の生家に伝わる話を元にした「赤い絆」「お狐様の話」など、
怖ろしくも美しい全7編。短編の名手が紡ぐ、味わい深き幽玄の世界。
(文庫裏の解説)

浅田次郎さんの、怪奇系(?)短編集。
少し怖くて、美しい、好きなタイプのお話たちでした!

赤い絆     :日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀る神社。
         母の実家であるそこに、冬休みで集まった「僕」や子供たち。
         伯母が語る寝物語。「その男女の客は月のない真冬の山道を、
         抱き合いながら登りつめてきたのだと伯母は言った。」
虫篝(むしかがり) :関西で不渡りを出し、東京の山あいに家族で逃げて来た津山。
         景気が良かった頃の自分と、目撃される「あいつ」の存在。
骨の来歴    :深い森の中にある友人の山荘。「降り落ちて来た奇跡」の話。
         環境の違い、彼女の親の反対、奨学金。
昔の男     :銀座の古い総合病院、ベテラン婦長の逸見さん。
         逸見さんが会いにいく「昔の男」。
         看護師の「私(浜中さん)」と、製薬会社の営業、林くん。
客人(まろうど)  :両親の新盆と、ふと入った小料理屋のママ。幼なじみの住職。
遠別離     :風邪っぴきの二等兵、矢野。六本木の交差点で別れた妻。
お狐様の話   :伯母の恐怖譚、再び。


「昔の男」と「遠別離」に、太平洋戦争の影が登場します。
そして、この2編、泣けた… 

「遠別離」に出てくる「駐屯地」の営門は、
現在、ミッドタウンになっている、あのあたりですね。
「防衛庁跡地」として認識していましたが、その前は
軍の駐屯地だったわけで。(陸軍駐屯地だったようです)。

私は六本木という街に大した馴染みがないもので
かろうじて「門があったような」という記憶がある程度ですが、
それでも「あそこか!」と思うと感慨深いものがありました。

このあたりは、浅田次郎さんらしいと言うか、
浅田次郎さんだから、の機微なのかなあと思いました。

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浅田次郎さんと言ったら、私は…

  

号泣コース、ギャンブラーの顔、爆笑エッセイ。
イメージ、バラバラ(笑)

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『ダーティ・ワーク 弁護士監察室』法坂一広



ダーティ・ワーク 弁護士監察室』法坂一広

事件屋の須賀田は弁護士・古村からの依頼で、
同業者の不祥事を秘密裡に処理する仕事を請け負う。
しかし、廃業に追い込んだ弁護士の遺体が自分の事務所で
発見されたことで古村の企みに気づいた須賀田。
業界の覇権争いに巻き込まれながらたどり着いた衝撃の結末とは?
現役弁護士が描く、業界の闇にリアルに迫ったサスペンスミステリー。
(文庫裏の紹介)

↑この情報を読むと、割とすぐに死体が出てきそうですが、
実際には これが起こるのは物語中盤くらいです。

ダイナマイトボディな女、椎菜からの依頼、
「福岡弁護士会」の古狸からの“清掃”依頼、
同じビルで「マッサージ」業を営むレイ。
向井先生、秋川翁、咲良、岸山。
事件屋のマサ、チューリップ、リュウ。

福岡弁(?)丸出しの志田加世子が、なにげに好きです!

しかし、資金繰りの苦しい弁護士って、何だか嫌だなぁ…
でも弁護士余りとか、言われてますもんね。実際、いるのかも。

なお、「福岡弁護士会」は架空で、
福岡の実在の弁護士会は「福岡県弁護士会」だそうですemoji

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↓ほぼ同じタイトルで、こんな本もあるようですね。読んでみようかな!

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『浮遊霊ブラジル』津村 記久子


浮遊霊ブラジル』津村 記久子

初の海外旅行を前に死んでしまった私。
幽霊となって念願の地を目指すが、なぜかブラジルに到着し……。
川端賞受賞作「給水塔と亀」を含む、会心の短篇集!
 
(Amazonの商品説明より)

なぜ、この本を読もうと思ったんだったか…
日経新聞の書評に載っていたのかなぁ?
忘れましたが、面白かったです!

「給水塔と亀」:定年を迎え故郷に帰った男。製麺所と海。管理人さん。自転車。
「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」
    :店主が「うどんの食べかたについて」熱心に指導する うどん屋さんと、
     そのお客さんの光景。
「アイトール・ベラスコの新しい妻」
    :ウルグアイ人サッカー選手の再婚記事 翻訳、忽名ゆきほ。綾。
「地獄」:「物語消費しすぎ地獄」と「おしゃべり下衆野郎地獄」。
     権田さん、西園寺さん、かよちゃん、「断しゃべ」。
「運命」:やたら道をたずねられる「私」…。
「個性」:もの静かな友人が突然、ドクロ侍のパーカーやトラ柄で夏期講習に現われて…
「浮遊霊ブラジル」:初・海外旅行を前に急逝した私。アラン諸島、槍投げのマテウス君。

タイトルになっている「浮遊霊ブラジル」を読むと、
表紙の絵にあるピンクの物体の正体が分かるという仕組み。(…仕組み?)。
なるほど! でしたemoji

「アイトール・ベラスコの新しい妻」の綾、嫌すぎる…(笑)。

「地獄」と「浮遊霊ブラジル」が好きでした~^^

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この方、「お仕事小説」が有名みたいなので
そちらも読んでみたいと思います!

  

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『ジヴェルニーの食卓』原田マハ


ジヴェルニーの食卓』原田マハ

モネ、マティス、ドガ、セザンヌ。19世紀から20世紀にかけて活躍した美の巨匠たちは何と闘い、何を夢見たのか。彼らとともに生きた女性たちの視点から色鮮やかに描き出す短編集。(解説/馬渕明子) (Amazonの商品説明より)

私にとって、初の原田マハさん!

内容をまったく知らずに読み始めたため、勝手に「フランスの画家に題材を取った日本の物語」かと思っていたら、きっちり画家たち本人の話でした。(正確には、画家の近くにいた人たちの物語によって、画家が描き出されています)。

美しい物語たち。

ちょっと前に、印象派を扱った作品のお仕事(字幕翻訳)をしたので、その時に この本を知っていれば! と思ったり^^

以下、自分のためのメモです。

うつくしい墓 (La belle tombe)
新聞のためのインタビュー。ニースに生まれ育ち、かつてマティスに仕えた少女。その前の雇い主であるマダムと、マグノリアの花。

エトワール (L'etoile)
画廊デュラン=リュエルとメアリー・カサット。ドガ唯一の彫刻作品とモデルになった少女。

タンギー爺さん (Le Pere Tanguy)
画材店の主、タンギー親父の娘から、セザンヌへの手紙。エミール・ゾラ、ゴッホ、若い画家たち。

ジヴェルニーの食卓 (Une table de Giverny)
ブランシュ・オシュデ、母アリス。モネとの暮らし。元首相クレマンソー。


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『雪が降る』藤原伊織


雪が降る』藤原伊織

母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の六篇。(文庫本、裏の解説)


すっごい良かったです!!
単純に好み、ということもありますし、本を読むことの楽しみを堪能しました。

「台風」:“人を殺した人間には、かつて一度しか合ったことがない。(中略)それがきょうは、あやうくふたりめを見るはめになるところだったーー” (本文冒頭)。中堅デベロッパーの中間管理職、吉井。移動になった元部下、西村。その上司、及川。そして回想される、“玉突き屋”での少年時代。兵藤と明子、早坂。

「雪が降る」: 志村の元に届いた突然のメール。同期のマーケティング部長、高橋。かつて思いを寄せた女性…。“クレームマニア”への対応のくだりが好きでした。使えない会社員って、いますよねぇ~(笑)

「銀の塩」: ショヘルは専門店で働くオーディオマニア。島村はその隣人。軽井沢とテニス。ベンガル語で「おはよう」は「シュプロヴァ」というらしいです☆

「トマト」:トマトが食べてみたかった人魚の話。変なの!(笑) でも好きでした、この話。(ちなみにすごく短いです)。

「紅(くれない)の樹」: 秦野会、若頭補佐・遠山の預かりだった堀江。隣に越して来た母子、田島幸枝と舞。『てのひらの闇』の前日談的な?と思いながら読んでいたのですが、そういうわけではないのかな? (でも名前が同じ? ←細かい内容が ウロ覚え…) 解説によると“『てのひらの闇』はこの作品をもとにして書かれたのだろう”とのこと。前のめりになって読んじゃいました!

「ダリアの夏」: 宅配便の配達アルバイト、野球、ダリアが咲き乱れる庭。女優と老人。少年。少年、がんばって生きろよ!!


解説は黒川博行さん。
「雪が降る」の陽子のメールがすごくいい、と書いていらっしゃるのですが、私はそこ、「そんなこと書く女、いる~?」と思ってしまいました。(ぶっちゃけ、そこだけは「寒っemoji」と思ってしまった^^;) 男性の求める「自分に思いを寄せてくれる理想の女」の行動? どうでしょうね。私に情緒がないだけかもしれませんemoji


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『サファイア』湊かなえ



サファイア
湊かなえ


綺麗な宝石に秘められた
深い謎と人々の切なる想い。
人間の内なる闇と祈りを描き切る、珠玉の物語。
(Amazonの商品説明より)


・真珠
・ルビー
・ダイヤモンド
・猫目石
・ムーンストーン
・サファイア
・ガーネット

最後の2本、「サファイア」と「ガーネット」がすごく好き。良いお話でした… 湊かなえさんを、こんなに後味よく読み終えられたことがあったでしょうか!

各話のメモは「続きを読む」の中に。


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『あなたの本』誉田哲也



あなたの本
誉田哲也


サスペンス、ユーモア、ファンタジー、SFなど人気作家の多彩な作風を堪能できる七つの作品集。(Amazonの商品説明より)

・帰省
・贖罪の地
・天使のレシート:アンソロジー『七つの黒い夢』収録。
・あなたの本
・見守ることしかできなくて
・最後の街
・交番勤務の宇宙人

各話のメモは「続きを読む」の中に!

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『首折り男のための協奏曲』伊坂 幸太郎



首折り男のための協奏曲
伊坂 幸太郎


短編集です。

最初のお話、「首折り男の周辺」を、確かにどこかで読んだことがあって、でも、この『首折り男のための協奏曲』という本を読むのは絶対に初めてだったので混乱してしまったのですが、これ、『ストーリーセラー』に収録されていたんですね。自分の記憶がおかしくなったかと思ってドキドキしてしまいました。(っていうか、私の記憶、いいかげんすぎる…^^;)

各話のメモ。

・首折り男の周辺: 疑う夫婦、間違われた男、いじめられている少年。
・濡れ衣の話: 自動車事故、被害者の父と加害者。
・僕の舟: 寝たきりの夫、若林絵美、黒澤の調査、思い出の男。
・人間らしく: 黒澤。義理の弟の不倫の証拠を求める主婦。塾のいじめ。クワガタ。
・月曜日から逃げろ: 絵を盗み出す話。
・相談役の話: 山家清兵衛(やんべせいべえ)さん。
・合コンの話: これは『ストーリーセラー Vol.2』に収録されていたもの。

「月曜日から逃げろ」の時間の使い方(月・火・水…)が超! 好きでした♪ おもしろーい!!

あと、クワガタにとっての「神様的存在」とその周辺の感じが面白かったです^^

水兵リーベ僕のふね、という言葉が出てくる漫画があった気がするんですが、タイトルが思い出せず、検索しても探せません… 清水玲子さんの絵のイメージなんですが、違ったかなぁ。同性愛(男性×男性)を扱ったものだったような。


 

『Story Seller』シリーズの、過去の私の感想→

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『失恋』鷺沢 萠

去年末~このお正月くらいに読んでいたものです。


 

失恋』 鷺沢 萠

鷺沢 萠さん、久しぶりに読みました。

空気感というか、世界感というか、なつかしい!!  私より少し上の、バブルを体験した世代の方の描く、「スタイリッシュな生活」とか、生き方とかの感じ。あの時代の雰囲気。

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