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本読みの記録 乱読の記録です。

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『オカルト』田口ランディ


『オカルト』田口ランディ

ちいさい頃から不思議なことが好きだった。不思議を体験したくてたまらない、中学・高校時代だった―現実主義者で、霊感もない私が出会った奇妙な出来事。なぜなの?わけはわからないけれど、それは何かを伝えようとしているみたいで、不思議に思いながら、恐ろしさを感じながらも、心惹かれていく…。不可解な夢のようでいて、どこかリアルな日常に触れている、掌編小説集。
(文庫裏の紹介)


「不思議なこと」もあれば、筆者が「不思議に思うこと」もある感じ? 

面白く読める話もあれば、よく分からないというか、うまく文章に入れないものもありました。(私は)。

文庫版あとがきによると、「実は高校生の頃に書いた走り書きみたいな文章を、手直しして使っていたり」もするとのこと。なるほど。

同じく文庫版あとがきに「小説とも、エッセイとも、詩ともつかないような」とありますが、これも、なるほど。確かに。

田口ランディさん、初期作を何冊か読んでいるんですが、内容をまったく覚えていない! 面白かった!! 衝撃的! という印象は強く残っているのですが。

会社員時代、他部署の、時々お弁当を一緒に食べていた同僚の女の子が貸してくれて読んだんですよねー。転職組で、年が近くて、ちょっとお姉さんみたいで大好きだったKさん。元気かなー。



  

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『佐保姫伝説』


『佐保姫伝説』阿刀田高

数年ぶりに神社の境内で出くわした古い親友は、塗りつぶした絵馬に何を託して去ったのか「初詣で」。子供の頃に見て魂が震えた桜景色。おぼろげな記憶をたよりに初老の男はもう一度同じ場所へと向かう「佐保姫伝説」。歳を重ねた大人たちの、いつもの日常の裂けめから静かに覗く夢幻。名手が描く芳醇なる短篇集。解説・鴨下信一
(文庫裏の紹介)

男性小説家の描く女性って、「男性の理想」っぽいなぁと思うことがありますが、本作に登場する女性たち・彼女たちとの関係、まさにそんな感じでした。

昭和の「大人の男」の、理想や幻想の女性像と、淡い恋。もっと言ってしまえば、妄想。どこにもたどり着かないが故に、美しい思い出で終われる、人生の断片。

阿刀田高さん、久しぶりに読みました!

(残念ながら、この短編集に関しては、ちょっと今の気持ちに合わず、読了せず)。



 

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『ディレイ・エフェクト』宮内 悠介




『ディレイ・エフェクト』宮内 悠介

茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明のチャブ台に、曾祖父がいる―。戦時下の日常の光景が、二〇二〇年の現在と重なっている!大混乱に陥った東京で、静かに暮らしている男に、昭和二十年三月十日の下町空襲が迫っている。曾祖母は、もうすぐ焼け死ぬのだ。わたしたちは幻の吹雪に包まれたオフィスで仕事をしながら、静かにそのときを待った―。
(Amazonの商品説明)

これ、芥川賞の候補だったんですね!

読んだきっかけは、確か新聞の書評だったような。(←自分で忘れてるし…) 

いやあ、とっても面白かったし、印象的でした。
引き込まれました!!

異様な(そしてSF的な)状況が静かに語られ、そこで人が生きていて、どうなるのか分からなくて、そして…。

「ディレイ」とは音楽における音響効果(エフェクト)ほ1つで、基本的には楽器の演奏が山彦のように間を置いて再現されること、とのこと。へぇー。

主人公一家は自分たちの先祖が住んでいた家にいましたが、今の家って持ち主が変わっていることも多いでしょうし、その場合、全然 関係ない人たちの日常を見せられることになりますよね。困っちゃいますよねぇ… (下世話で恐縮ですが、夜の営みとか、はじまっちゃったりしたら嫌だわ)。

ビルの高い階から空襲の様子を見る、というような状況には、不謹慎ながら、ちょっと興味を覚えてしまいました。

「ディレイ・エフェクトによって開催不可能になったオリンピック」という言葉に、「“今”だなあ!」と思いました☆


同時収録
「空蝉」  :「ナイト・クラウン・クイーン、そしてキング」を改題。
「阿呆神社」: この神社、実在するなら行ってみたいような!


↓コレも、図書館で順番待ち中!

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『臨場』横山秀夫


『臨場』横山秀夫

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。捜査一課調査官・倉石義男は死者からのメッセージを的確に掴み取る。誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、また、殺人の見立てを「事件性なし」と覆してきた。人呼んで『終身検死官』―。組織に与せず、己の道を貫く男の生き様を、ストイックに描いた傑作警察小説集。全八編。
(文庫裏の紹介)

テレ朝のドラマ『臨場』の原作。

「刑事もの」というより、倉石という検死官(検視官)の魅力を楽しむシリーズですかねー。

ドラマ版の倉石、内野聖陽と、重なるような そうでもないような感じで読みました。イチ(一ノ瀬/渡辺大)とか小坂留美(松下由樹)も出てきていました!

ドラマで使われていた物語もあったような。←テレ朝の刑事ドラマが好きで、再放送をたまに観ています☆

過去記事を捜したら、この作者のもので読んでいるのは「陰の季節」でした。やはり短編集。(★記事★) こんど、長編も読んでみようっと。たまたま先日、友人との話の中で出てきた「ロクヨン」とか。


 



 

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『大きな熊が来る前に、おやすみ。』島本理生



『大きな熊が来る前に、おやすみ。』
島本理生

きっかけは本当につまらないことだった。穏やかな暮らしを揺さぶった、彼の突然の暴力。それでも私は――。互いが抱える暗闇に惹かれあい、かすかな希望を求める二人を描く表題作。自分とは正反対の彼への憧れと、衝動的な憎しみを切り取る「クロコダイルの午睡」。戸惑いつつ始まった瑞々しい恋の物語、「猫と君のとなり」。恋愛によって知る孤独や不安、残酷さを繊細に掬い取る全三篇。(文庫裏の紹介)

ささやかな日常。
普段の生活。
穏やかで、幸せと言えるような。

そんな中に、ふと浮かぶ記憶。
ふと入り込む衝動。

暴力、本当に怖いです。

私は絶対、無理だな。
1度でもあったら。

逃げられるように生活を築いておきたいとすら思います。
(例えば、収入が… が理由で動けなくならないよう
細々とでも働き続けておく、とか)。

【メモ】

「大きな熊が来る前に、おやすみ。」
:父親の記憶、恋人との関係。上にも書きましたが、1度でもあったら、私は無理ー。(親からは逃げられないから恐怖ですが…)

「クロコダイルの午睡」
: 「育ちのよさ」とか「生活感覚の違い」への憧れや嫌悪って、怖いものですね。無邪気すぎる(自覚がなさすぎる)のも困りもの。理不尽・逆恨み・ひがみすぎじゃ? とも思いますが… いい感じに受け入れられたら幸せになれそうなのになぁ。

「猫と君のとなり」
:こんな風に、支配的な彼氏のあとに、後輩くんみたいな人と出会える人生が、みんなに訪れたらいいのに。と思います。(「支配的な彼氏」自体が、そもそも いなくていいですけど)。



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『食べる女』筒井ともみ


『食べる女』筒井ともみ

ひとはおいしい食事をすると、体が元気になる。いとしいセックスをすると、心がやさしくなる。エロティックだけど凛とした、現代女性の幸せのカタチを描いた短編集。

ひとはおいしい食事をすると元気になる。いとしいセックスをするとやさしくなれる―。台所で立ったままかきこむ玉子かけご飯、男が作ってくれる新鮮な魚料理、夫を見返すために作るこってりした肉じゃが、祖母お手製のおはぎ、結婚前に父と囲むつくね鍋…。おいしい食べ物の数だけ、おいしい恋がある。清清しいエロスも心地よい、愛する力が湧きだす物語をどうぞ召し上がれ。
(文庫版の説明)


本好きの友人に勧めてもらって読みました。

「セックスとラーメンの方向性」が好きでした~!

作者は、脚本家さんなんですね。
そして、本作は映画にもなる模様。
何をどう、映画にするんだろう…?


----------内容メモ----------

序文?
『スローフード・スローセックス宣言』

台所の暗がりで      :料理上手な年下の彼氏。
セックスとラーメンの方向性:ジュエリーデザイナー、広尾、ラーメン屋
マイ・ファーストワイン  :ママと弟とピクニック
メーキング・ファミリー  :映画字幕翻訳家と、ピクルス上手な女友達。
北の恋人(スノーマン)    :遊園地裏手のジャズ喫茶「ロマ」。
きもちいいのが好き    :40女、4人の月いちエステ。ゴトーさん。
おクスリ治療クロニクル  :ハーブティーとヒーリング。
闖入者          :偶然、会いまくるタナベさん。紀ノ国屋。
賜物(たまもの)       :石!
食べる男「峠のわが家」    :得意料理は天ぷら。
    「愛のホワイトスープ」:浮気男のひたすら身勝手。
    「幸福な週末」    :月に一度、ひとりの夜。
豆腐のごとく       :豆腐好きの、ダンディな父。
多忙少女         :自由人なママと、三人のパパ。
ミンチ・ガール      :たいていの素材は受け入れ可能、調理も簡単、安価!
リベンジ         :料理のできない、しない女。夫が出ていき…
桜花美人         :季節行事好きの祖母、おはぎ、千駄木。
花嫁の父         :毎週末、埼玉の実家に帰る私。ポテトサラダ。

---------- ---------- ----------

ひき肉って お手頃価格で色々作れ、便利ですが、ハンバーグとか、けっこう面倒くさいですよね。夜、男が来るからって ひき肉料理を作る女って、かなりの料理好きなような!

あと、保税倉庫の試写に参加する字幕翻訳家って、今も いるのかしら。(最近はデジタル化で「フィルムの輸入」がなくなっているとも聞きます!)

そして、フランス映画に英語字幕リストがついてくること、多いですが、フランス語スクリプトも ちゃんともらえますよ~ (特に劇場公開で、原語が分かる翻訳者が担当するのに原語スクリプトがないって、ちょっとあり得ない気がします)。←そして、保税うんぬんが出てくるなら、DVDやCS・BS・配信レベルは ありえない…


ところで、料理に絡めた小説というと、「村上龍料理小説集」を思い出します。この濃いい濃いい世界が、私は大好き… 



文庫の表紙!↓

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『ジャイロスコープ 』伊坂幸太郎


『ジャイロスコープ 』伊坂幸太郎

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。文学的挑戦を孕んだ「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。


不思議な風味の作品が並んだ短編集でした!

「浜田青年ホントスカ」 :駐車場、相談屋、浜田青年。
「ギア」:疾走するワゴン車、「セミンゴ」。(巨大さとシステムが不気味!)
「if」  :バスジャックと反省。相談屋!!! (このオチ、好き~♪)
「二月下旬から三月上旬」:坂本ジョンと、僕の関わり。
「一人では無理がある」 :これはクリスマスがらみのアンソロジーに収録されたものだそうで。最後の いろいろ絡んでくるネタばらし的なものが最高! わたし、この話、大好きでした❤
「彗星さんたち」:新幹線のお掃除チームの話。お仕事小説的に好きでした。最後に向かい「お?おぉ?」という感じ!
「後ろの声がうるさい」:書き下ろし。いろいろ絡んできて「ほほぅ」という感じでしたが、「で?」という気も。(すみません、好みの問題です)。


スーパーの相談屋さんに、なんとなくコレを思い出すような、出さないような。いえ全然 違うんですが!



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『爪と目』藤野可織


『爪と目』藤野可織

あるとき、母が死んだ。そして父は、あなたに再婚を申し出た。あなたはコンタクトレンズで目に傷をつくり訪れた眼科で父と出会ったのだ。わたしはあなたの目をこじあけて――三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。母はなぜ死に、継母はどういった運命を辿るのか……。独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させる恐怖作(ホラー)。芥川賞受賞。(Amazonの商品説明)


読んだことのない作家さんの、芥川賞受賞作ということで、何となく図書館から借りてみたのですが、なかなか好きな感じでした。

…というか、ホラーだったのか! ←ヲイ。

文章の感じが、なかなかに好みです。
しかしながら、結局どういうことなのか、分からない話も… (まあでも、理解を要する物語ではないのかもしれません。ホラーだし)。←!?

■収録作品
「爪と目」
「しょう子さんが忘れていること」
「ちびっこ広場」

…「ちびっこ広場」が、いちばん、「分かりやすい」でしょうか。


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そして、芥川賞受賞作を、けっこう読んでいないワタシ…

↓ 読んだやつ。うわあ、少ない!

   

  

(こちらに一覧!→ ★リンク★)

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『明日の約束』辻 仁成



『明日の約束』辻 仁成

別れ話を秘めた女と、プロポーズしようとする男。二人の夜は…。愛とはこんなにも、もろいものだったのか?恋の記憶が感傷に、出会いの輝きが紫煙にかすむ時、二人は再び互いの瞳を見つめ合う。愛のあやうさ、はかなさ、残酷さをそっと明かしつつ、その再生の奇跡を華麗に、力強く謳い上げた珠玉の傑作短篇集。
(文庫裏の解説)


辻 仁成の外国っぽい雰囲気の小説って、日本語で書かれた翻訳小説みたいだなぁと思います。なぜかしら。不思議な感覚。

本書は、短編集。解説(野崎歓さん)によると、単行本は『アカシア』というタイトルで出ていたようですね。へえー。

【収録】

「ポスト」
「明日の約束」
「ピジョンゲーム」
「隠しきれないもの」
「歌どろぼう」
あとがきにかえて「世界で一番遠くに見えるもの」



静かで、美しい物語たち。
すれ違いと、充足と、自分の認識。

ちょっと映画みたいだったり。
映像で観たいような。

あとがき代わりの小説「世界で一番遠くに見えるもの」に登場する観覧車は、たぶんパリのグランド・ルーですよね。すごいスピードで回るやつ! (作者のパリ移住後に書かれているようですし^^)


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ツイートも話題の辻仁成さん。小説以外も、読んでみたいの、いろいろ!
  

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『夜会 ―吸血鬼作品集』井上 雅彦


『夜会 ―吸血鬼作品集』井上 雅彦

吸血鬼をこよなく愛す作家・井上雅彦が贈る、初の「吸血鬼作品集」が遂に刊行! 知られざる18の「闇の住人」の姿とは!?  (Amazonの商品説明)

吸血鬼を扱った小品を集めた作品集。

「怖いー」とか「面白い!」というのもあれば、私が吸血鬼を知らなすぎて入り込めないのもありましたが、全体的に楽しめましたemoji 自分の知識のなさがザンネン…。

最後に、ご本人による「自作解題」がついていました。こういうの、いいですね。振り返って楽しめます。

『吸血魔団』という作品が分かりやすくて(!?)好きだったんですが、これは、ご本人の解説によると、“長編作品の「劇中映画」として書いたもの”で、“架空の映画のノベライズ”とのこと。へええ、おもしろい☆

『時を超えるもの』も好きでした。
ご本人の解説に“本作を書いた2015年は戦後70年の夏、自分が慣れ親しんできた空気が変わり始めた気配のただなかでもあった―とだけ記しておこう。”とありました。むむぅ。

自分のためのメモ:収録作品



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ドラキュラと言ったら…

↓キアヌの♪


↓ザ・古典!


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