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すー日記別館: 読書記録 乱読の記録です。

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『幻の馬車』ラーゲルレーフ


幻の馬車
ラーゲルレーフ (著)/石丸 静雄 (翻訳)


角川文庫のリバイバル・コレクションです。

「ニルスのふしぎな旅」で有名なノーベル文学賞受賞作家が、現実世界と死の世界を微妙に交錯させながら、驚くべき想像力で描く、伝代文学の異例の傑作。(文庫、カバーの説明)

救護所で人々の世話をする救世軍の女兵士、シスター・エーディット。そこを訪れ世話になるも、恩を仇で返すような態度をとり続ける ならず者のダヴィッド・ホルム。

一方、大みそか、日付が変わる12時の鐘が打つ時に息を引き取った人間が次の1年間、御者として働かされる「死神の馬車」があるという。

「死神は身分が高いのでとびきり上等の収穫にしか手をつけず、そこらの道ばたにはえているような貧弱な雑草や野草は手下の御者が集めて回らなくてはならない」という設定が、妙にリアルというか、人間って死ぬ時も不公平なのね! という感じでした。

そして、悪人で、しかも妻帯者であるダヴィッド・ホルムを愛してしまうシスター・エディットが切ない…。誰もがその魅力にひかれ改心してしまうシスター・エディットの、人間くささというか。

面白い話でした。

「ニルスのふしぎな旅」の作者だと、あとから知ってビックリでした!
てっきり、児童文学作家かと思っていたのですが、こういうのも書いていたのですね…

訳者による解説によると、原題は「死神の御者」。
映画化された時の邦題「幻の馬車」が有名なので、そのタイトルに倣ったとのことでした。


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『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ


ペンギンの憂鬱
アンドレイ・クルコフ (著), 沼野 恭子 (翻訳)


憂鬱症のペンギン、ミーシャと暮らす売れない小説家ヴィクトル。新聞の死亡記事を書く仕事をきっかけに次々起きる不可解な変死。不条理な世界を描く新ロシア文学。(Amazonの商品説明より)

ウクライナ日記 国民的作家が綴った祖国激動の155日』のアンドレイ・クルコフさんの、本業であるところの小説を読んでみました。(『ウクライナ日記』の私の感想はコチラ★)

面白かったです!!

ミーシャがここで暮らすようになったのは1年前の秋から。動物たちにエサをやれなくなった動物園が、欲しい人に譲るというので、皇帝ペンギンをもらってきた。その1週間前に、ガールフレンドが出ていったばかりだった。(本文より)

ペンギンとの生活って、どんな感じでしょうね…?

ペンギンのミーシャと、知人から預かった娘ちゃん・ソーニャの身長がだいたい同じくらい。そっか、コウテイペンギンって大きいんですもんね。ミーシャとソーニャの様子を想像すると何だか面白いです。

原稿料について「少なくとも、最高級の売春婦の2倍は取らなくちゃ……。500ドルでいい?」というくだりがあり、売春婦の値段について思いを馳せたり。250ドルって、1晩の値段なのかしらん?

あと、クリスマスツリーの話と一緒に「新年のプレゼント」という言葉が出てきて、クリスマスプレゼントじゃないんだ?と思ったり。(Wikiによると、「新年は、東ヨーロッパ、主にウクライナに住む東方典礼カトリックおよび東方正教の教徒にとって、クリスマスを1月7日に祝うため「事前の祝祭」と見なされることが多い」とのこと)。


以下、自分のためのメモです。

追悼文。〈十字架〉編集長。
「友人一同」。
ペンギンのミーシャ、憂鬱症で心臓が悪い。
ペンギンじゃないミーシャ (追悼文を依頼)。
その娘、ソーニャ。
警官のセルゲイ。
その姪、ニーナ。




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